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【中国株レポート】華能新能源(00958.HK)

2014.07.23 14:34

 

中国再生可能エネルギー開発の大手


 再生可能エネルギー開発を手がける中央政府系企業。親会社は中国の発電最大手である中国華能集団公司。ウインドファーム(風力発電所、WF)の開発・運営などを手がけるほか、太陽光発電の分野にも進出しており、政府とコンセッション契約を交わしている。昨年末時点の発電容量は約6550.9メガワット(MW)に上り、そのうち風力発電が95.0%を占めている。風力発電容量における地域別構成比は、内モンゴル自治区27.6%、遼寧省19.2%、山東省14.4%、山西省9.5%、その他29.3%。

13.12期は大幅な増収増益


 13.12期の業績は売上高が58.0億元、前年比44.0%増、純利益で8.9億元、同59.1%増。好業績を達成した主因として、経営環境の改善や、風力発電の出力制限がない地域を中心とした発電能力の拡充、発電設備の稼働時間の増加等が挙げられる。

 総発電量は1万1143.1ギガワット時(GWh)、同32.6%増と急増。新規稼働した太陽光発電所を含む総発電容量が前年に比べ2割増強したほか、一部地域での電力出力制限の緩和も追い風となり、風力発電の稼働時間も2029時間、同14.4%増加。こうしたクリーンエネルギーによる発電量の大幅増加が業績向上に寄与した。さらに、省エネルギーと温室効果ガスの削減による環境面での社会貢献も大きい。会社側の試算によると、同期中の風力と太陽光発電による二酸化炭素の排出削減量は1003万トンに達し、石炭換算で358万トンを節約できた。

環境保護を追い風に、風力発電能力が順調に拡大


 中国政府は深刻な大気汚染とエネルギー需要の増加に対応するため、低炭素経済への移行対策を講じており、環境保全とコスト競争力に優れた再生可能エネルギーの開発を積極的に推し進めている。国家エネルギー局は今年2月、風力発電の発展促進計画の第4期として総発電容量27.6GWに上る複数の風力発電所の建設計画を承認。これにより、当局が第12次5カ年計画(11-15年)期間中に承認した新規の風力発電容量は現時点で総計116.2GWに達し、そのうち同社取得分は7GW超となった。特に第3期と第4期で認められた計3.5GWに上る発電施設は、9割以上が電力出力制限のない地域で計画。このような発電施設の増設が今後の業績拡大に寄与しよう。なお、同社の風力発電容量は昨年に763.5MW増加したため、国内シェアは12年の3位から13年で2位に上がった。さらに、14年と15年には風力発電容量がそれぞれ1.8GW、2.0GW増加する予定で、増加規模はいずれも13年の2倍以上となる。それゆえ、15年までに風力発電設備の総容量は10GWに拡大する見通し。

安定成長を目指し太陽光発電も促進


 今年に入り、天候不調で主力発電地域の遼寧省などで十分な風量を確保できなかったため、1-6月の風力発電量(権益ベース、以下同じ)は前年同期比で2.0%減少。それでも、全体の発電量は同1.8%増と健闘した。発電制限のない地域を中心にWFの増設を一層強化したほか、太陽光発電への進出戦略が奏功したためだ。太陽光発電量は22.9万MWhに急拡大しており、総発電量の増加に寄与した。昨年に330MWの発電容量を獲得し太陽光発電市場に参入した上、年末には3.6億元を投じて太陽光発電事業の資産を親会社から取得することも発表。更に今年は200MWの太陽光発電容量の増設も計画。中核の風力発電を軸に、太陽光発電を強化することは再生エネルギー開発でのシナジー効果に繋がり、安定成長に寄与しよう。(中国部・高)

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