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【8月12日の中国本土市場】

2014.08.12 18:03

 主要指数はまちまち。上海市場では上海総合指数が前日比0.13%安の2221.59ポイント、A株指数が0.14%安の2326.00ポイントと、3営業日ぶりに小反落した。一方でB株指数は小幅に続伸し、0.74%高の243.82ポイント。深セン市場はA株指数が3日続伸し、0.30%高の1247.61ポイント。ただ、B株指数は0.10%安の942.16ポイントと3日ぶりに小反落した。両市場の売買代金は概算で2881億元に達し、前日に比べて約5%増加した。

 本土市場は上値の重さが目立った一日となった。上海市場では値上がり数の方が多かったものの、大型株が重しとなり上海総合指数は小安く推移。2200ポイント台は維持したが、反落して引けた。特段の材料に乏しいなか、上海総合指数が前日に再び2200ポイントを回復したことが利食い売りのタイミングとなり、大型株が軟調。銀行、証券、石炭、インフラ建設関連の銘柄などがさえない。一方で、「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)が10月20日にスタートするという消息筋情報が伝わると、資金流入の期待感が強まり相場を下支え。深セン市場でも値上がり銘柄の方が多かった。京津冀地区(北京、天津、河北省)の地域振興策が加速するとの期待感から、関連する地場系銘柄が物色された。

 上海B株は約5割の銘柄が上昇。内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)に押し目買いがさらに広がり、上昇率1位の3.97%高で指数上昇に大きく寄与した。また、上海地場系の消費関連株が物色され、上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が同2位の2.00%高、上海百聯集団(900923.SS)が1.03%高、老鳳祥(900905.SS)が0.91%高、上海錦江国際トラベル(900929.SS)が0.22%高。一方で、山西省国新能源(900913.SS)が下落率1位の2.05%安、東方通信(900941.SS)が1.98%安、上海ディーゼルエンジン(900920.SS)が0.70%安など、先月から順調に推移してきた銘柄に利益確定売りが目立った。

 深センB株では値下がり銘柄の方がわずかに多く、指数もわずかだがマイナス圏で引けた。ワイン大手の張裕葡萄酒(200869.SZ)が下落率1位の2.02%安、自動車大手の長安汽車(200625.SZ)が0.52%安と大型株がさえず、指数の足を引っ張った。深セン特力集団(200025.SZ)が1.39%安、重慶建設摩托車(200054.SZ)が0.80%安、無錫威孚高科技(200581.SZ)が0.33%安、富奥汽車(200030.SZ)が0.32%安、江鈴自動車(200550.SZ)が0.24%安と、自動車・二輪車関連の銘柄が全般的に低迷した。一方で、東旭光電科技(200413.SZ)がストップ高と急伸。半導体やリチウムイオン電池などに応用できるグラフェンの研究で北京理工大学と提携することを発表し、これが材料視された。(中国部・畦田)

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