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【8月25日の中国本土市場】

2014.08.25 18:25

 主要指数はそろって下落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.51%安の2229.27ポイント、A株指数が0.51%安の2333.80ポイント、B株指数が0.95%安の250.29ポイントと、いずれも反落。深セン市場はA株指数が3日ぶりに下落し、0.76%安の1277.27ポイント。B株指数は3日続落となり、0.71%安の935.72ポイントだった。両市場の売買代金は概算で2979億元。先週末に比べ約4%減少し、6営業日ぶりに3000億元を割ったものの、引き続き活発な商いとなっている。

 週明けの本土市場は約6割強の銘柄が値下がりした。上海総合指数は総じてマイナス圏で低迷。2200ポイントこそ維持できたが、調整圧力が強く、結局は小幅安で引けた。10社もの企業が今週後半にIPO(新規公開)の募集を始めることになり、需給悪化の懸念が再燃。総額で9000億元を超える資金が凍結されるとの見方も出ており、需給懸念から大型株に利益確定売りが目立った。8月前半の銀行貸出が低迷しているとの報道を受け、金融株が軟調。業績の伸び悩みから自動車株が売られた。石炭株やスポーツ、オンライン教育関連の銘柄などもさえない。一方で増益の中間決算を発表した石油大手の中国石油化工(600028.SS)が上昇し、指数を下支え。また、航空株が大きく物色された。

 B株市場はA株に連れ安。上海B株は特にさえず、約7割半の銘柄が値下がりした。大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)は今週にも発表される中間決算への警戒感から、下落率2位の2.86%安で指数の下げを主導した。また、通信設備メーカーの上海普天郵通科技(900930.SS)は大幅減益の決算内容が嫌気され、同1位の4.78%安に沈んだ。反面、中間期で大幅増益となった上海開開実業(900943.SS)だが、増益の主因は一過性の利益であるだけに1.60%安と利益確定売りに押された。一方、A株市場で航空株が買われた追い風を受け、海南航空(900945.SS)が0.76%高。セメント大手の華新セメント(900933.SS)は中間期で2ケタの増益となり、0.68%高と堅調に推移した。

 深センB株は7割弱の銘柄が下落。今月末が中間決算の発表締切であるだけに、まだ発表していない銘柄には業績下振れを警戒する売りが目立った。方大集団(200055.SZ)が3.77%安、張裕葡萄酒(200869.SZ)が1.46%安、山東晨鳴紙業'B'(200488.SZ)が1.04%安など。先週後半に上げていた南山電力(200037.SZ)には利益確定売りがみられ、本日は下落率2位の3.41%安だった。こうした中、深セン市政府系の中小型株に再編期待の買いが入った。深セン特力集団(200025.SZ)が5.04%高、深セン紡織(200045.SZ)が4.83%高、深セン深宝実業(200019.SZ)が2.62%高、深セン物業発展(200011.SZ)が1.59%高。(中国部・畦田)

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