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【8月26日の香港市場】

2014.08.26 18:52

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.36%安の2万5074.50ポイントと小幅ながらも反落したほか、レッドチップ指数も5日続落し、0.79%安の4828.39ポイント。一方、H株指数はかろうじて3日続伸となり、0.07%高の1万1124.33ポイントと、小幅ながらも続伸した。メインボードの売買代金は概算で644億6900万HKドルとなり、前日に比べて約2%増加した。

 香港市場は全般的に軟調な地合いだった。前日に発表された欧米の経済指標の下振れに加え、米国の早期利上げ観測などが重しとなり、ハンセン指数は概ねマイナス圏での小動きに終始。節目の2万5000ポイントこそ維持したが、個別企業の決算以外で上値を追う材料に欠けた。レッドチップ指数は主力銘柄が調整売りにさらされ、後場で下げ幅をやや広げた。一方で「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)への期待感などが続いており、H株指数はもみ合いつつも小幅高で引けた。

 当局による財務担当幹部への取り調べが引き続き嫌気されており、大型コングロマリット「華潤集団」の傘下企業がさえない。華潤創業(00291.HK)が2.55%安、華潤置地(01109.HK)が2.14%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率2、3位。華潤燃気(01193.HK)は増益の中間決算を発表したものの、大手金融機関による目標株価の引き下げを受けて3.82%安と続落した。「華潤集団」と並び称される企業集団である中信集団の傘下企業も売られた。中信泰富(00267.HK)は同グループの全体上場をめぐる取引が完了したと発表。これによる好材料出尽くしからハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる3.00%安に沈んだ。

 このほか、住宅市況の低迷やデベロッパー間の安値競争が懸念され、本土系不動産株が値下がりした。中間決算で減収減益に後退した広州富力地産(02777.HK)が売り込まれ、7.20%安。大手の中国海外発展(00688.HK)も1.07%安とさえない。食品株も売りに押され、中間決算が小幅増益にとどまった中国旺旺(00151.HK)は1.70%安。

 一方で、同じ食品大手でも中国食品(00506.HK)は6.90%高と急騰。中間期でも最終赤字を計上したものの、損失額は縮小しており押し目買いが広がった。このほか、一両日中に中間決算を発表する中国石油天然気(00857.HK)と中国海洋石油(00883.HK)に業績期待の買いが入り、それぞれ2.36%高、0.65%高と買われた。(中国部・畦田)

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