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【10月16日の香港市場】

2014.10.16 18:11

 主要指数はそろって反落した。ハンセン指数は前日比1.03%安の2万2900.94ポイント、H株指数は0.96%安の1万185.55ポイント、レッドチップ指数は1.28%安の4352.34ポイン。メインボードの売買代金は概算で685億9700万HKドルとなり、前日に比べて約1割増加した。

 世界経済減速の警戒感が一段と強まり、前日の米国市場ではダウ平均が一時460ドルも下落。投資家の不安心理を表すVIX指数もおよそ2年4カ月ぶりの水準まで上昇した。世界的なリスクオフが鮮明となり、本日の香港市場でも朝方から売りが先行。主要指数は大引けまでマイナス圏で低迷した。ハンセン指数は今月初めて終値ベースで2万3000ポイントを割り込んでいる。

 世界経済の減速を背景に商品相場の先安感が一層強まり、資源セクターが売られた。中国海洋石油(00883.HK)が2.12%安、中国石油化工(00386.HK)が1.80%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.32%安と、三大石油株がそろって続落。内モンゴル伊泰石炭'H'(03948.HK)が4.25%安、新疆新キン砿業(03833.HK)が4.21%安、霊宝黄金(03330.HK)が3.03%安、洛陽欒川(03993.HK)が2.33%安など、資源関連の主だった銘柄がさえない。このほか、香港地場系の銘柄も概ね軟調。民主派デモ隊と警官隊が再び衝突したことを受け、投資家はあらためて香港リスクを警戒した。恒隆地産(00101.HK)が2.56%安、新世界発展(00017.HK)が2.20%安、長江実業(00001.HK)が1.82%安、恒基地産(00012.HK)が1.52%安、新鴻基地産(00016.HK)が1.39%安と、財閥系のデベロッパーが売られた。

さらに世界経済の先行き不透明感は外需関連株の下落につながった。TCL通訊(02618.HK)が6.81%安、TCL多媒体(01070.HK)が4.10%安、聯想集団(00992.HK)が2.34%安、富智康集団(02038.HK)が1.01%安など、輸出比率が比較的高い家電・エレクトロニクスのセクターが軟調だった。

 一方で足元売られていた康師傅(00322.HK)が1.95%高と反発し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。親会社の食品安全問題への懸念は消えていないが、連日の下げで安値更新が続いており、本日は押し目買いが入った。また、中国政府が複数の鉄道建設プロジェクトを認可したことから、鉄道インフラ関連の銘柄が逆行高。中国南車(01766.HK)が5.92%高、中国北車(06199.HK)が4.94%高、中国中鉄(00390.HK)が4.37%高、中国鉄建(01186.HK)が3.35%高と買い進まれた。(中国部・畦田)

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