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【10月29日の中国本土市場】
2014.10.29 17:57
主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が前日比1.50％高の2373.02ポイント、A株指数が1.50％高の2484.53ポイントと、大幅に続伸。B株指数は続伸し、0.62％高の260.70ポイント。深セン市場はいずれも4日続伸し、A株指数が1.23％高の1410.38ポイント、B株指数は0.62％高の974.57ポイント。両市場の売買代金は概算で4518億元に達し、前日に比べ約37％増加した。
上海総合指数は小高く寄り付くと、前場にかけて上げ幅を拡大。後場は上値が重かったが、年初来高値を視野に入れた水準で引けた。両市場合計の売買代金は今年2番目の大きさ。上昇銘柄は上海市場で8割、深セン市場で7割あまりに上った。自由貿易区を設ける動きが加速しており、国境沿いの都市も設立プランを策定しているとの報道が流れ、関連銘柄が堅調。香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」（上海・香港ストック・コネクト）についても、スタートは時間の問題と香港の当局者が発言。香港側はすでに開始を承認しており、あとは中国本土側の許可を待つだけという外電も流れ、幅広い銘柄が物色された。鉄道、航空、流通、証券などの関連銘柄の上昇が目立った。
上海B株市場は8割半の銘柄が上昇。なかでも上海自由貿易区の関連銘柄が買われ、上海外高橋保税区開発（900912.SS）が上昇率1位の2.84％高、上海物資貿易（900927.SS）が同2位の2.37％高。前日に14.66％増益の14年1－9月期決算を発表した老鳳祥（900905.SS）が続伸し、同4位の1.73％高。一方、事業再編を手がかりに値動きが大きな*ST中国紡織機械（900906.SS）が、下落率1位の0.76％安。昨日の上昇率1位だった上工申貝（900924.SS）が反落し、本日は0.29％安。また、時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が0.25％安だった。
深センB株市場は7割の銘柄が上昇。広東省の自由貿易区の関連銘柄が買われた影響で、深セン市で港湾事業を手がける深セン赤湾港航（200022.SZ）が上昇率1位の3.28％高。14年1－9月期決算を発表した銘柄では、32.31％減益の本鋼板材（200761.SZ）が1.40％高、3.86％減益の安徽古井貢酒（200596.SZ）が1.30％高、17.47％増益の中国南玻集団（200012.SZ）が0.17％安だった。（中国部・千原）
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