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【11月4日の香港市場】

2014.11.04 18:05

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は小幅に続落し、前日比0.29%安の2万3845.66ポイント。H株指数は0.63%高の1万727.78ポイント、レッドチップ指数は0.21%高の4523.19ポイントと、いずれも反発した。メインボードの売買代金は前日に比べ約10%増加し、概算で708億4800万HKドルだった。

 前日のニューヨーク市場はダウ平均が小反落。先週末に過去最高値を更新した反動に加え、米中間選挙を控えていることから、利益確定売りに押された。外部環境の悪化を受け、香港の主要指数は小安く寄り付いたが、いずれも朝方で上げに転じた。香港政府の梁振英・行政長官が今月10日に北京市で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を機に、香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)の早期スタートを求めると表明し、地合いが好転した。その後も中国本土系のH株指数とレッドチップ指数は堅調だったが、ハンセン指数は後場に入ると前日終値を挟んで一進一退となり、終盤で下げに沈んだ。マカオの10月のカジノ収益が前年同月比で23.2%減少したことを受け、カジノ株が急落し、ハンセン指数の足を引っ張った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株がいずれも後場で下げに転じ、下落率1~2位に並んだ。サンズチャイナ(01928.HK)が3.30%安、銀河娯楽(00027.HK)が2.78%安。また、米国の早期利上げへの警戒感から、不動産を中心とした香港地場系銘柄も軟調。九龍倉集団(00004.HK)が下落率4位の1.86%安、長江実業(00001.HK)が同5位の1.66%安。米ドルに連動して香港ドルの金利も上昇すれば、香港の不動産市場の重荷となることが嫌気された。国際原油相場の下落を受け、川上の原油採掘を主力とする中国海洋石油(00883.HK)が1.31%安。時価総額の大きなHSBC(00005.HK)は14年7-9月期の税引き前利益の伸びが市場予想に届かず、0.50%安だった。一方、本土系の港湾株がそろって上昇し、中遠太平洋(01199.HK)が2.31%高、招商局国際(00144.HK)が2.21%高と、上昇率1~2位に並んだ。バルチック海運指数(BDI)がさらに上昇したことを好感したもようだ。「滬港通」のスタートへの期待感から、香港交易所(00388.HK)が同4位の1.16%高だったほか、本土系や香港系の銀行株も堅調。このほか本土系の資源株、通信株の上昇が目立った。

 そのほかの銘柄では、先日に約7カ月ぶりに売買を再開した広州広船国際(00317.HK)が続伸し、本日は6.13%高。軍艦建造会社を筆頭株主から買収する計画が引き続き好感されているもようだ。同じ軍需関連株の中国航空工業国際(00232.HK)も12.98%高と連れ高した。また、原油相場の下落を受け、燃料コスト負担軽減への期待から、中国南方航空(01055.HK)が3.84%高、中国国際航空(00753.HK)が2.17%高など、航空株が堅調。長城汽車(02333.HK)は10月の自動車販売状況を好感し、7.42%高だった。(中国部・千原)

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