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【12月24日の中国本土市場】

2014.12.24 17:41

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比1.98%安の2972.53ポイント、A株指数が1.99%安の3114.07ポイントと、大幅に続落した。一方でB株指数は3営業日ぶりに反発し、0.99%高の282.48ポイント。深セン市場はA株指数が0.85%高の1467.39ポイントと6営業日ぶりに上昇したものの、B株指数は9日続落し、0.13%安の998.79ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約9%減少。概算で5705億元にとどまり、今月最少だった。なお、本日は「滬股通」(香港市場から上海市場への注文)の取り次ぎはなかった。

 強い米国のGDPを背景に前日のダウ平均は最高値を更新。外部環境の改善が進むなか、本日の本土市場は前日の急落の反動から買い戻しが目立った。両市場全体では約7割半の銘柄が上昇。M&A(合併・買収)の観測から成商グループ(600828.SS)と銀座グループ(600858.SS)の両流通株がストップ高。水インフラ整備に向けた巨額の財政出動が織り込まれ、重慶水務(601158.SS)、瀚藍環境(600323.SS)などの水関連株が物色された。中小型株の多くも買い戻され、深センA株指数は底堅く推移。一方で、金融緩和期待の後退や、短期金利の高止まり、IPO(新規公開)による需給悪化などが意識され、大型株が利食い売りに押された。特に信用買いにより上昇してきた金融セクターは連日の巻き戻しとなり、上海総合指数の下げを主導。中信証券'A'(600030.SS)、平安保険'A'(601318.SS)、中国建設銀行'A'(601939.SS)、浦東発展銀行(600000.SS)など主力銘柄が続落し、上海総合指数は節目の3000ポイントを7営業日ぶりに割り込んだ。

 上海B株は昨日までの大幅続落で値ごろ感が強まり、本日は9割以上が値上がりした。*ST上海三毛企業(900922.SS)は情報開示をめぐり当局から処分を受けたが、ストップ高で上昇率1位。罰金が少額であるほか、悪材料出尽くし感も加わったようだ。好調な米国経済を背景に、上海物資貿易(900927.SS)が同2位の3.73%高、上海振華重工(900947.SS)が2.50%高、天津海運(900938.SS)が2.43%高など、貿易関連株も買い戻された。一方で海南航空(900945.SS)が2.59%安で下落率1位。足元で原油安と人民元高の巻き戻しが起きており、利食い売りに押された。

 一方、深センB株の値上がり数は約5割半にとどまった。公益インフラ株の広東高速道路(200429.SZ)が2.33%安、広東電力(200539.SZ)が1.47%安。不動産大手の招商局地産控股(200024.SZ)が下落率1位の2.92%安など大型株が総じてさえず、指数は引き続き下げ止まらなかった。(中国部・畦田)

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