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【12月29日の中国本土市場】

2014.12.29 17:40

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.32%高の3168.01ポイント、A株指数が0.33%高の3319.47ポイントと、小幅ながらも3営業日連続で上昇した。一方のB株指数は4日ぶりに反落し、1.08%安の286.45ポイント。深セン市場でもA株指数が1.47%安の1482.06ポイントと、4日ぶりに下落した。それでもB株指数は小幅に3日続伸となり、0.48%高の1014.15ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べて約15%増加。概算で8176億元に達する大商いだった。一方で「滬股通」(香港市場から上海市場への注文)の売買代金はネットで7.5億元にとどまり、消化率も6%にとどまった。

 先週末の米国市場でダウ平均が最高値を更新するなど、外部環境は引き続き良好。こうしたなか、預貸比率規制の調整で銀行貸出の余力が増す可能性が高まったことや、自由貿易区の詳細発表、石油税制の改革などが好材料視され、週明けの本土市場は引き続き大型株が上昇。上海総合指数は金融、不動産、石油などの大型株にけん引され、3200ポイントを挟んで高く推移した。しかし、後場半ばから銀行・証券株などが失速。高値警戒感から利食い売りが膨らみ、指数も一気に下げに転じた。最終的にはプラスで引けたが、上げ幅を大きく縮小。両市場全体では売りが優勢となり、中小型株が多い深セン市場の値上がり数は約7割に達した。深センA株指数も軟調な値動きに終始した。

 資産運用益の増加を織り込み、保険株が上昇。中国人寿保険'A'(601628.SS)がストップ高で引けたほか、太平洋保険'A'(601601.SS)が6.68%高、平安保険'A'(601318.SS)が4.67%高。銀行の貸出環境の改善に伴う住宅ローンの増加が期待され、保利房地産(600048.SS)と北京首都開発(600376.SS)がストップ高など、不動産株が上昇。上海自由貿易区の拡大が好感され、地場系の上海金橋輸出加工区開発'A'(600639.SS)が5.76%高と買われた。一方でIT関連株がさえず、金証科技(600446.SS)がストップ安、用友ソフト(600588.SS)が6.56%安、浪潮ソフト(600756.SS)が4.32%安。証券株の多くが利食い売りに押され、東呉証券(601555.SS)が4.62%安、方正証券(601901.SS)が4.55%安など、最終的にマイナス圏に沈んだ。

 なお、B株市場も利益確定売りに見舞われ、上海B株は約8割が値下がり。大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が2.61%安と続落し、指数の下げを主導した。*ST中国紡織機械(900906.SS)がストップ安、湖南天雁機械(900946.SS)が3.42%安と機械株も低迷。深センB株も約6割の銘柄が値上がりした。一方で広東自由貿易区の適用エリアが明らかとなり、地場系不動産大手の招商局地産控股(200024.SZ)が上昇率1位8.05%高。深セン物業発展(200011.SZ)が1.89%高など、地場系のデベロッパ―が堅調だった。(中国部・畦田)

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