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【1月5日の香港市場】

2015.01.05 18:02

 主要指数は3営業日ぶりに小幅ながらも反落した。ハンセン指数は前営業日比0.57%安の2万3721.32ポイント、H株指数は0.31%安の1万2206.71ポイント、レッドチップ指数は0.21%安の4438.60ポイント。メインボードの売買代金は概算で1117億3200万HKドルを記録。先週末に比べて約5割も増加し、1000億HKドルを超える大商いだった。「港股通」(上海市場から香港市場への注文)の売買代金もネットで約17億3000万元に達した。

 前日までに発表された12月の中国製造業PMIはいずれも弱い内容。さらに先週末に明らかとなった米国の12月の製造業景況感指数も予想を下回った。これにより、米中両国の景気先行きに対する不透明感が意識されると、週明けの香港市場は利食い売りに押され気味の展開。ユーロ圏のデフレ懸念も燻り、主要指数は小安く寄り付いた。もっとも、新年最初の取引となった本日のA株市場は引き続き好調で、香港市場の地合いも下支え。主要指数は最終的に小安く引けたが、小高く推移する時間も長かった。

 香港・マカオ系の地場系銘柄が総じて軟調。大手投資銀行が今年のマカオのカジノ収入について見通しを引き下げたことを受け、銀河娯楽(00027.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率2位となる2.80%安、サンズチャイナ(01928.HK)が1.19%安。年末に発生したエアアジア機墜落事故の余波が警戒され、香港のフラッグキャリアである国泰航空(00293.HK)が3.31%安で下落率1位に沈んだ。欧州のデフレ懸念を背景に域内金融大手のHSBC(00005.HK)が1.48%安とさえず、ハンセン指数の重しとなった。このほか、恒隆地産(00101.HK)が1.59%安、和記黄埔(00013.HK)が1.39%安、恒基地産(00012.HK)が1.36%安、長江実業(00001.HK)が0.98%安などと、香港系のデベロッパーが低迷した。

 こうしたなか、深センA株と重複上場するH株銘柄に思惑買いが膨らんだ。李克強首相が「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)導入の必要性を強調したと伝わっており、浙江世宝(01057.HK)が27.84%高、山東墨龍石油機械(00568.HK)が21.40%高、東北電気(00042.HK)が12.90%高、山東新華製薬(00719.HK)が11.68%高、鞍鋼(00347.HK)が4.11%高と買い進まれた。北京の住宅市場の回復傾向が伝えられ、華潤置地(01109.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる4.79%高、中国海外発展(00688.HK)が1.00%高など、本土系デベロッパーが好調だった。

 個別では親会社との資産交換計画を明らかにした洛陽玻璃(01108.HK)が13.06%高と急騰。一方で鉄道設備大手の中国南車(01766.HK)と中国北車(06199.HK)はいずれも反落した。両社は年末に合併計画を正式に発表。これにより株価が前日まで急騰していただけに、本日は利食い売りに押された。(中国部・畦田)

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