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【1月27日の中国本土市場】

2015.01.27 17:26

 主要指数は上海と深センで明暗が分かれた。上海市場では上海総合指数が前日比0.89%安の3352.96ポイント、A株指数が0.89%安の3513.66ポイントと、6営業日ぶりに反落。B株指数は小幅に反落し、0.31%安の293.49ポイントだった。一方で深セン市場ではA株指数が小幅続伸し、0.12%高の1619.71ポイント。B株指数は4日ぶりの小反発となり、0.03%高の1074.07ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で13%増。概算で7131億元と4営業日ぶりに7000億元を超える大商いだった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の売買代金は11億3700万元の買い越しだった。

 国内外で人民元の先安観が強まり、前場の上海総合指数は徐々に下げ幅を広げる展開。前引けにかけて急落し、後場初めで3300ポイントを割り込む場面もみられた。銀行が選択型ファンドへの与信厳格化を進めると伝わり、金融株が指数の下げを主導。昨年12月の工業企業の利益額が8%減少したことが明らかとなり、景気先行きの不透明感も意識された。それでも、中国人民銀行(中央銀行)による資金供給が伝わると、ろうばい売りも一服。その後は下げ幅を幾分縮めた。

 上海市場は値上がり・値下がり数がほぼ拮抗。深センは値上がり数の方が多かった。交通銀行'A'(601328.SS)が3.40%安、平安保険'A'(601318.SS)が2.18%安、招商証券(600999.SS)が2.03%安など、主だった金融株が調整。石油製品価格の引き下げを受け、中国石油天然気'A'(601857.SS)が3.66%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.84%安と、大型の両石油株も軟調。また、保利房地産(600048.SS)が4.61%安、上海世茂(600823.SS)が4.14%安と、不動産株も売られた。

 一方、インフラ建設関連株が上昇。中央政府が総額800億元規模のプロジェクト3件を承認したことが伝わり、中鉄二局(600528.SS)がストップ高で引けたほか、太原重工(600169.SS)が5.48%高、竜元建設(600491.SS)が5.20%高と買われた。このほか、自動車株の一角が堅調だった。長城汽車'A'(601633.SS)は14年12月本決算の速報を明らかにし、小幅減益に後退。それでも積極的に輸出を手がける同社は人民元安による追い風が期待され、4.60%高で引けた。

 なお、上海B株は6割以上の銘柄が下落した。人民元の先安観から海南航空(900945.SS)が0.92%安。上海外高橋保税区開発(900912.SS)が0.91%安、上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が0.66%安と、地場系不動産株が反落した。深センB株でも為替評価損への懸念から、山東航空(200152.SZ)が0.77%安。また、不動産株が総じて弱く、招商局地産控股(200024.SZ)が下落率1位の1.88%安に沈んだ。それでも中小型株が物色され、深センB株では値上がり数の方が多く、輸出型のアモイ燦坤実業(200512.SZ)は3.01%高と買い進まれた。(中国部・畦田)

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