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【4月10日の香港市場】

2015.04.10 18:28

 主要指数は本日も上昇。ハンセン指数は前日比1.21%高の2万7272.39ポイント、H株指数は1.73%高の1万3987.53ポイントと、いずれも大幅に7日続伸。レッドチップ指数は8日続伸し、0.36%高の5246.68ポイント。メインボードの売買代金は昨日に比べ約24%減少し、概算で2211億4500万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は53億8900万元の買い越しだった。

 香港の主要指数はいずれも寄付きで本日の高値を付けた後、利益確定売りに押され、前場の中盤で下げに転じた。だが、上海総合指数が上げ幅を広げ、上海B株市場が全銘柄ストップ高となったことを追い風に、香港市場でも本土系の主力銘柄に買いが入った。ハンセン指数とH株指数は前場でプラスに切り返し、じりじりと上げ幅を拡大。ハンセン指数は約7年3カ月ぶりに終値で2万7000ポイントを回復した。レッドチップ指数は後場も弱含んだが、小幅高で引けた。商いは前日に比べて減少したものの、歴代3位の水準。「港股通」はストップしなかったが、買越額は先週までの水準を大きく上回っている。香港ドル高も上限まで進んでおり、香港への資金流入は続いているもようだ。

 ハンセン指数の構成銘柄では、中国株式市場の大商いを背景に、本土系保険株が堅調。平安保険(02318.HK)が上昇率1位の6.10%高、中国人寿保険(02628.HK)が2.30%高。大商いが続いていることを好感し、香港交易所(00388.HK)が上昇率3位の3.92%高。また、海外資金の流入による香港ドル金利の低下が予想されることから、香港地場系の銘柄も堅調。恒隆地産(00101.HK)が3.20%高、恒基地産(00012.HK)が2.73%高。このほか本土系の銀行株や石油株も堅調で、指数の上昇に寄与した。

 一方、このところ大きく買われた本土未上場の有名銘柄が、本日は利益確定売りに押された。昨日の上昇率3位だった蒙牛乳業(02319.HK)が反落し、本日は下落率1位の4.09%安。本土系不動産株がそろって反落し、華潤置地(01109.HK)が0.99%安、中国海外発展(00688.HK)が0.50%安だった。(中国部・千原)

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