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【4月21日の香港市場】
2015.04.21 18:14
主要指数はそろって大幅高。ハンセン指数は前日比2.78％高の2万7850.49ポイント、H株指数は2.97％高の1万4531.28ポイントと、3日ぶりに大きく反発。レッドチップ指数も大幅反発し、3.36％高の5382.46ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約13％減少し、概算で1829億6500万HKドル。「港股通」（上海市場からの香港株投資）は9億7100万元の買い越しだった。
前日のニューヨーク市場は、ダウ平均が大幅に反発。中国の預金準備率の引き下げを好感したもようで、外国為替市場では香港ドルが買われ、香港金融管理局（HKMA）が香港ドル売り・米ドル買いの介入を実施した。海外マネーの香港流入を受け、本日の香港市場は主要指数が高く寄り付くと、その後も総じて堅調に推移し、いずれも高値圏で引けた。ただ、売買代金は3日ぶりに2000億HKドルの大台を下回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、約2週ぶりに売買を再開した華潤創業（00291.HK）が急伸し、上昇率1位の55.92％高。同社はビール事業に特化するため、その他の資産を親会社に売却し、特別配当を実施すると発表。さらに一部の同社株を対象とする部分的公開買付も親会社が計画しており、これらが大きな買い材料となった。また、時価総額の大きな中国移動（00941.HK）が同2位の7.51％高となり、指数の上昇に寄与。3月の4G（第四世代移動通信）ユーザーの純増数が月間最高記録を更新し、これが材料視された。
主力の本土系金融株が買い戻され、保険株では平安保険（02318.HK）が同3位の5.16％高だったほか、中国人寿保険（02628.HK）が4.17％高。銀行株では中国銀行（03988.HK）が4.19％高、中国建設銀行（00939.HK）が4.16％高、中国工商銀行（01398.HK）が4.02％高。香港への資金流入期待から香港交易所（00388.HK）が同4位の5.13％高だった。幅広い銘柄が上昇するなか、神華能源（01088.HK）が1.71％安と続落。15年1－3月期の石炭販売量が前年同期比で33.5％減少したことが嫌気された。
そのほかの銘柄では、ダフニ（00210.HK）が13.35％安。15年1－3月期の既存店売上高が前年同期比で15.9％減少したことが嫌気された。また、二大鉄道車両メーカーが大幅続落し、中国北車（06199.HK）が12.68％安、中国南車（01766.HK）が12.31％安だった。（中国部・千原）
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