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【6月26日の中国本土市場】

2015.06.26 17:41

 主要指数は暴落。上海市場はいずれも大幅に続落し、上海総合指数が前日比7.39%安の4192.87ポイント、A株指数が7.39%安の4391.91ポイント、B株指数が9.10%安の414.34ポイントだった。深セン市場もそろって大きく続落し、A株指数が7.87%安の2618.41ポイント、B株指数が5.70%安の1436.72ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約13%減少し、概算で1兆3430億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は32億4400万元だった。

 上海総合指数は今年最大の下げ幅を記録。下落率も今年2番目の大きさだった。始値で4400ポイントを割り込み、前場の中盤から一本調子で下落。4300ポイント、4200ポイントを割り込むたびに押し目を拾う動きもあったが、積極的な買いが入らず、売り崩された。終値は約7週ぶりに4200ポイントを割り込んだ。上海市場の下落銘柄は全体の9割近くに達した。深セン市場はベンチャー企業が上場する「創業板」の銘柄を中心に、全体の8割が下落した。創業板指数は史上最大の下げを記録した。

 IPO(新規公開)の承認ペースが加速していることで、投資家の資金が新株への応募に回ることによる需給悪化が懸念された。IPOや半期末の影響でSHIBOR(上海銀行間貸出金利)は引き続き上昇しており、銀行の資金繰りも意識された。デレバレッジ(負債圧縮)の動きを背景に、信用取引残高が減少していることも、投資家心理を悪化させた。こうしたなかHSBCが中国製造業PMIの発表をめぐるマークイットとの提携を解消すると発表。HSBC中国製造業PMIは発表されなくなるが、背景には中国の情報統制強化があると指摘する声もあり、経済情勢悪化への警戒感も高まったもようだ。「創業板」の大幅安は当局者の発言が一因。上海証券取引所に「戦略新興板」を設ける構想が明らかにされ、「創業板」との競合が懸念された。

 上海A株市場は主力の銀行株が幅広く売られた。国有銀行よりも地方銀行や中堅銀行で下げが大きく、北京銀行(601169.SS)が6.74%安、興業銀行(601166.SS)が6.36%安。石油株も中国石油天然気'A'(601857.SS)が6.97%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が4.98%安。原油相場の下落が逆風となった。

 上海B株市場は幅広く売られ、ストップ安の銘柄が2ケタに上った。深センB株市場は全面安で、やはりストップ安は2ケタに達した。こうしたなか上海陽晨投資(900935.SS)が約8カ月ぶりに売買を再開し、ストップ高。B株を上海城投【売付のみ】(600649.SS)のA株と交換する計画が材料視された。(中国部・千原)

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