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【7月9日の香港市場】

2015.07.09 18:06

 主要指数はいずれも急反発。ハンセン指数は5営業日ぶりに上昇し、前日比3.72%高の2万4392.79ポイント。H株指数は3.05%高の1万1446.37ポイント、レッドチップ指数は6.76%高の4388.74ポイントと、6日ぶりに急反発した。メインボードの売買代金は前日に比べ約1割減少。それでも概算では2120億7100万HKドルと、昨日に続いて2000億HKドル台の大商いになった。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は買い越しに転じ、買越額は17億4500万元だった。

 連日のA株急落が世界的なリスクオフを強め、前日のダウ平均は急落。しかもシステム障害による3時間半もの取引停止というトラブルも重なった。これにより、投資家心理が一段と悪化し、本日の香港市場は主要指数がマイナス圏でスタート。度重なる中国政府のPKO(株価維持策)にもかかわらず、朝方の上海総合指数が大幅安で推移したことも地合いを悪くした。それでも、PKOを手がかりに上海総合指数が前場で徐々に持ち直すと、香港の地合いも急速に改善。ハンセン指数は一段高となり、前場で2万4000ポイント台を回復した。後場も堅調に推移し、2万4500ポイント付近で大引け。H株、レッドチップの両指数もA株の急反発を手がかりに、後場で上げ幅を広げた。香港市場も連日の記録的な急落で売られ過ぎ感が強まっており、その分、自律反発も大きかった。また、中国の物価統計がまずまずの内容となり、デフレ懸念の緩和と金融緩和の期待感が並存。週末の当局に対する政策期待も地合いを下支えした。

 本土系不動産株が急反発。大手の販売回復の傾向や、さらなる金融緩和が織り込まれたもよう。華潤置地(01109.HK)が11.77%高、中国海外発展(00688.HK)が10.66%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2、3位。万科企業(02202.HK)は経営幹部によるA株自社株買いが支援材料になり、7.75%高。恒大地産集団(03333.HK)も企業自身による自社株買いを契機に、11.34%高と急反発した。中国人民銀行(中央銀行)による積極的な流動性の提供などを手がかりに、本土系金融株も反発。また、PKOの効果でA株が切り返したこともあり、A・H重複上場の大手が全体の地合いを良くした。中信証券(06030.HK)が17.53%高、平安保険(02318.HK)が6.59%高、中国人寿保険(02628.HK)が5.73%高、招商銀行(03968.HK)が7.25%高。さらに石油セクターが反発。石油化学大手の中国石化上海石油化工(00338.HK)は中間期の黒字転換見通しなどを手がかりに、26.72%高と急反発した。

 急速なリスクオフからの巻き戻しが進み、成長株が大幅に反発。ITセクターが好調で、大手のテンセント(00700.HK)が8.30%高。北大青鳥(08095.HK)が64.77%高、江蘇南大蘇富特(08045.HK)が64.17%高、大賀伝媒(08243.HK)が55.00%高、深セン宝徳科技(08236.HK)が34.09%高など、GEM市場に上場のIT・メディア株が軒並み急伸した。さらに、軍需・原発関連株も大きく上昇。これまでの急落分を取り返す勢いで、中国航空工業国際(00232.HK)が64.81%高、中国核工業二三(00611.HK)が55.28%高、中広核砿業(01164.HK)が48.83%高で引けた。このほか、香港地場系の銘柄も上昇。連日の香港株安で売り込まれてきた香港交易所(00388.HK)には押し目買いが膨らみ、14.84%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。(中国部・畦田)

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