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【7月21日の中国本土市場】

2015.07.21 18:07

 主要指数は深センB株を除いて上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.64%高の4017.67ポイント、A株指数が0.64%高の4209.51ポイントと、小幅ながらも4営業日連続で上昇した。B株指数は僅差で反発し、0.02%高の368.45ポイント。深セン市場はA株指数が1.57%高の2369.62ポイントと4日続伸したものの、B株指数は0.50%安の1295.23ポイントと続落。両市場の売買代金は前日に比べ約9%減少し、概算で1兆2070億元だった。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は4億3300万元の売り越しだった。

 P2P(個人間融資仲介)を通じた高レバレッジ取引の巻き戻しも続き、上海総合指数は大きく下げてスタート。これまでの株価維持策(PKO)に関して、証券当局が出口戦略を検討していると伝わり、警戒感が広がった。もっとも、売り一巡後は切り返し、前引けまでにプラス圏を回復。後場は4000ポイントを下値に堅調な値動きだった。両市場は本日も540以上の銘柄が売買を停止。こうしたなか、後場は買い戻す動きが広がり、値下がり銘柄は最終的に約2割にとどまった。当局は中国共産党の第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)を10月に開き、第13次五カ年計画(16~20年)を討議することを決定。これにより政策期待が高まり、全体の地合いを下支えした。

 両市場全体で300近い銘柄がストップ高。特に道路株で目立ち、福建発展高速公路(600033.SS)、江西カン粤高速公路(600269.SS)、山東高速(600350.SS)などがストップ高で引けた。高速道路料金の徴収基準の改革が材料視された。空運株も好調で、中国南方航空'A'(600029.SS)と中国東方航空'A'(600115.SS)がストップ高。夏場のレジャーシーズンを前に全般的に観光関連の銘柄堅調で、黄山旅行開発'A'(600054.SS)と中国国旅【売付のみ】(601888.SS)がストップ高で引けた。このほか、「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)が10月1日の国慶節前後にスタートするとの観測が強まり、国金証券(600109.SS)が6.59%高など、証券株が物色された。下期も鉄道建設が加速するとの見通しから、中国中鉄'A'(601390.SS)と中国鉄建'A'(601186.SS)がストップ高。一方で中間決算の発表シーズンを控え、業績減速への警戒感から銀行株がさえず、指数の重しになった。北京銀行(601169.SS)が2.05%安、招商銀行'A'(600036.SS)が1.95%安、交通銀行'A'(601328.SS)が1.64%安。

 なお、上海B株市場は値上がり・値下がり数がほぼ拮抗。A株に連れ高し、黄山旅行開発(900942.SS)が4.68%高、海南航空(900945.SS)が3.17%高と買われた。海運株の天津天海投資(900938.SS)は中間期の大幅増益見通しを手がかりに5.49%高。一方、深センB株では値下がりの方がやや多く、指数も続落した。A株の第三者割当増資を明らかにした本鋼板材(200761.SZ)がストップ安。売買停止期間中の相場の調整も織り込まれた。(中国部・畦田)

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