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【7月30日の中国本土市場】

2015.07.30 17:45

 主要指数はいずれも反落。B株は3営業日ぶりに下落した。上海市場は上海総合指数が前日比2.20%安の3705.76ポイント、A株指数が2.20%安の3882.02ポイント、B株指数が2.42%安の357.54ポイント。深セン市場はA株指数が3.22%安の2226.23ポイント、B株市指数が1.60%安の1231.34ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約7%増加。概算で1兆1567億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は昨日に続いて売り越しだったが、売越額は6100万元まで縮小した。

 上海総合指数は前日に久しぶりに急反発。一方で投資家心理は依然として不安定であり、本日の本土市場は押し目買いと戻り売りが交錯し、上海総合指数は節目の3800ポイントをめぐってもみ合った。しかし、取引終了間際に地合いが一変。一気に売りが加速し、指数も急落した。瞬間的に3700ポイントを割り込む場面もみられ、2%以上も下落して大引け。両市場全体では約7割の銘柄が値下がりした。これまでに比べると商いは低調気味。こうしたなか、先物主導で急落し、投資家心理が悪化した。中国経済の減速、政府の株価維持策(PKO)の打ち切りなどへの警戒感が投資家に売りを急がせた。

 航空大手が急落。中国国際航空'A'(601111.SS)は昨日に続いて増資による希薄化が嫌気され、ストップ安と続落。中国東方航空'A'(600115.SS)が9.20%安、中国南方航空'A'(600029.SS)が7.90%安、春秋航空(601021.SS)が7.82%安、海南航空'A'(600221.SS)が5.56%安と、軒並み下落した。石炭最大手の神華能源'A'(601088.SS)は大幅減益の中間決算(速報)を受けて3.62%安。最大手の厳しい業績は同業他社への売り圧力につながり、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が4.85%安、大同煤業(601001.SS)が3.86%安に沈んだ。ITセクターがきつい下げとなり、恒生電子(600570.SS)と信雅達システム(600571.SS)などがストップ安。A株市場のピークアウトが警戒され、証券株が急落した。方正証券(601901.SS)が6.35%安、海通証券'A'(600837.SS)が5.21%安、太平洋証券(601099.SS)が4.81%安。

 一方で国有企業再編の思惑が続き、重工株の一角が続伸。航空宇宙設備大手の中国航空工業集団公司の傘下上場企業が動意付いており、中航航空電子(600372.SS)が9.87%高、中航資本(600705.SS)が7.74%高、中航重機(600765.SS)が5.47%高。政府が観光業の支援策を打ち出したことから、観光株の黄山旅行開発'A'(600054.SS)が5.34%高、中青旅(600138.SS)が2.31%高と好調。
 
 なお、B株市場もA株に連れ安。昨日までの連騰の反動から、幅広い銘柄が戻り売りに押された。上海B株では不正会計問題で提訴された上海物資貿易(900927.SS)が、5.12%安と売り込まれた。深センB株では電力株がさえず、南山電力(200037.SZ)が4.18%安で引けた。(中国部・畦田)

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