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【8月17日の香港市場】

2015.08.17 17:49

 主要指数はそろって下落。ハンセン指数は前営業日比0.73%安の2万3814.65ポイント、H株指数は0.88%安の1万962.24ポイントと、続落した。レッドチップ指数は小幅に反落し、0.32%安の4297.53ポイント。メインボードの売買代金は概算で657億7100万HKドル。先週末に比べてわずかに増加したが、引き続き700億HKドルを下回る薄商いだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は3億4900万元の買い越しだった。

 週明けの香港市場は引き続きさえない地合いになった。人民元レートは先週末に続いて安定的に推移したが、海外投資家のリスク回避の姿勢は変わらなかった。中国経済の先行き不透明感が根強いなか、米国の金利引き上げの観測も加わり、買い手控えのムードが濃厚。主要指数は朝方に下げ幅を広げ、その後はやや持ち直したが、結局マイナス圏でのもみ合いに終始した。

 原油相場の長期低迷が警戒され、エネルギー関連のセクターが下落。崑崙能源(00135.HK)が2.50%安、神華能源(01088.HK)が2.48%安、中国海洋石油(00883.HK)が2.23%安と関連銘柄がハンセン指数構成銘柄の下落率上位に並んだ。中国海洋石油は原油流出事故をめぐり訴訟を起こされたことも嫌気された。また、天津市濱海地区で発生した倉庫爆発事故の被害状況は日に日に拡大しており、天津市の地場系銘柄が軟調。天津港発展(03382.HK)はすでに影響は限定的とのコメントを出しているが、警戒感から13.04%安と急落した。このほか、勝獅貨櫃企業(00716.HK)が4.00%安。事故により子会社が大きな被害を受けていることが売り材料になった。さらに同事故による保険金支払の負担が警戒され、保険セクターが下落。損保最大手の中国人民財産保険(02328.HK)が1.94%安、損保2位の平安保険(02318.HK)が1.04%安だった。

また、個別ではベビー用品事業からの脱却を進める隆成集団(01225.HK)が23.40%安。新規事業に向けた資金確保に向けて株主割当増資の計画を発表。割当価格は時価を大きく下回り、悪材料になった。

 一方で、人民元安の一服感と原油安を背景に航空株が上昇。中国東方航空(00670.HK)は中間期の営業利益の大幅増 を受けて2.60%高と買われた。さらに医薬セクターが堅調。大手の広州白雲山医薬(00874.HK)は二桁増益の中間決算が好感されて14.86%高。これに同業他社が連れ高し、国薬控股(01099.HK)が7.63%高、石薬集団(01093.HK)が6.65%高、南京中生(03332.HK)が4.37%高、上海医薬(02607.HK)が2.74%高だった。また、中間決算の発表を今週に控え、通信大手の中国移動(00941.HK)が1.45%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。業績改善を見込んで大手金融機関が目標株価を引き上げたことが好感された。(中国部・畦田)

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