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【8月20日の中国本土市場】

2015.08.20 17:36

 主要指数はいずれも反落。上海市場は上海総合指数が前日比3.42%安の3664.29ポイント、A株指数が3.42%安の3838.80ポイント、B株指数が2.17%安の347.61ポイント。深セン市場はA株指数が3.00%安の2255.36ポイント、B株指数が1.54%安の1185.75ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約14%減少し、概算で9821億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は6億6100万元だった。

 上海市場は売りが先行し、上海総合指数は低く寄り付いた。前場の中盤から下げ幅を縮小し、小幅安で前引け。後場に入ると再び売りに押され、一本調子で下げ幅を広げ、安値引けした。終値は2週間ぶりに3700ポイントを割り込んだ。上海市場の下落銘柄は全体の7割半に上った。深セン市場も7割近くの銘柄が下落した。両市場合計の売買代金は9営業日ぶりに1兆元を割り込んだ。

 今年1-7月の国有企業の利益が前年同期比で約2.3%減少し、景気先行きへの不透明感が増した。また、第13次5カ年計画(2016~2020年)の経済成長目標について、毎年平均6.5%に修正される可能性があると有力経済紙が報道したことも、投資家心理の悪化につながったもようだ。このほか、上海証券取引所が来年上期にも新興産業向けのマーケットを開設すると報道され、需給悪化への懸念も高まった。足元ではSHIBOR(上海銀行間貸出金利)の翌日物が急ピッチで上昇。これを受けて中国人民銀行(中央銀行)は大規模な資金供給を実施しており、銀行資金のひっ迫感が意識された。

 上海A株市場は主力の銀行株、石油株、保険株が軒並み安だったほか、航空宇宙関連や軍需関連の銘柄で下げが目立った。幅広い銘柄が売られるなか、新興産業向けマーケットへの期待から、名門大学系の銘柄が買われた。復旦復華(600624.SS)、方正科技集団(600601.SS)がストップ高だったほか、同済科技(600846.SS)が6.44%高、浙大網新(600797.SS)が5.95%高だった。

 B株市場は上海と深センのいずれも9割あまりの銘柄が下落した。15年6月中間決算を発表した銘柄では、10.91%増益だった国薬一致薬業(200028.SZ)が6.07%安。上海匯麗建材(900939.SS)は212.92%増益だったものの、1-9月期決算は不確実性があるとの見通しを明らかにしたことから、4.80%安だった。(中国部・千原)

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