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【9月28日の中国本土市場】

2015.09.28 17:42

 主要指数はいずれも上昇。上海市場はそろって反発し、上海総合指数が前営業日比0.27%高の3100.75ポイント、A株指数が0.27%高の3247.80ポイント、B株指数が0.63%高の309.96ポイント。深セン市場はA株指数が大幅反発し、2.40%高の1817.66ポイント。B株指数は続伸し、1.59%高の1041.83ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約28%減少し、概算で4044億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は香港の祝日にともない28日まで停止し、29日から再開する予定。

 上海総合指数は小幅安で寄り付き、前場の序盤で本日の安値を付けたが、その後は徐々に下げ幅を縮小。前引け間際に上げに転じた。10月1日からの国慶節7連休を控え、商いが細るなか、政府の買い支えがあったもよう。後場は軟調な出だしとなったが、終盤で上げに転じ、僅差で終値を3100ポイント台に乗せた。上海市場の上昇銘柄は全体の7割。深セン市場はベンチャー企業が上場する「創業板」の銘柄を中心に買われ、全体の7割半が上昇した。

 中国の7-9月期の経済成長率について、投資銀行の中国国際金融(CICC)が6.5%程度にとどまると予想。成長の鈍化は金融業で顕著であり、これに製造業が続くという。こうした見通しを背景に、大型銀行株が軟調。中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.57%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.96%安、中国銀行'A'(601988.SS)が0.78%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.75%安となり、上海総合指数の重荷となった。中国光大銀行'A'(601818.SS)はH株増資の計画が嫌気され、3.37%安だった。

 国家統計局が発表した8月の工業企業利益は、前年同月比で8.8%減となり、過去最大の下げを記録。1-8月の累計では、民営企業や外資系企業がプラス成長だったものの、国有企業の利益が大きく減少。産業別では、石油・天然ガス採掘、鉱業、自動車製造でマイナス成長が著しかった。需要低迷で価格が落ち込む一方で、コストがハイペースで増加。株価の下落で投資利益が減少したうえ、人民元安で外貨建て債務が膨らんだという。これを背景に、二大石油株がそろって下落し、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.17%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.82%安だった。その一方で、中小型のテーマ株が物色された。

 上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割近くに達したが、下落銘柄に大型株が多く、上海B株指数の足を引っ張った。深センB株市場は全体の8割半が上昇。先週末はストップ高だった招商局地産控股(200024.SZ)が7.51%高となり、深センB株指数の上昇をけん引した。(中国部・千原)

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