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【10月16日の香港市場】

2015.10.16 18:21

 主要指数はハンセン指数が前日比0.78%高の2万3067.37ポイント、H株指数は0.79%高の1万637.01ポイントと、続伸した。一方のレッドチップ指数は小幅に反落し、0.19%安の4275.44ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約3%減少。概算で879億8000万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は引き続き買い越しとなり、買越額は3億2300万元だった。

 前日の米国株市場は強い雇用関連の指標を受けて米国経済の先行き不透明感が後退。ダウ平均が反発した。外部環境の改善にともない、週末の香港市場は主要指数がいずれも高く寄り付いた。ハンセン指数は2万3000ポイント台でスタート。本日の取引終了後に中国が追加金融緩和に踏み切るとの観測が根強く、買いが先行した。一方で中国が7-9月期のGDP成長率の発表を来週19日に行うことから、様子見ムードも顕在化。主要指数は前場で上げ幅を縮め、レッドチップ指数は下げに転じた。後場は堅調な本土市場が支えになり、H株指数は終始プラス圏で推移。ハンセン指数は2万3000ポイント台を維持して取引を終えた。レッドチップ指数は後場も失速し、4300ポイントを回復できずにマイナス圏で大引け。

 中国の緩和期待を背景に金融セクターが上昇。交通銀行(03328.HK)が2.41%高、平安保険(02318.HK)が1.40%高、中国建設銀行(00939.HK)が0.87%高、中国工商銀行(01398.HK)が0.80%高など、主だった銘柄が買われた。追加緩和による住宅市場への波及効果を織り込み、万科企業(02202.HK)が2.24%高、碧桂園控股(02007.HK)が2.01%高、深セン控股(00604.HK)が1.88%高、万達商業地産(03699.HK)が1.48%高と、本土系不動産株が堅調。さらに米国の利上げ観測の後退を手がかりに、香港系デベロッパーも物色された。九龍倉集団(00004.HK)が2.92%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2位。

 また、香港を本拠とする保険大手のAIA(01299.HK)は6-8月期の新契約価値が前年同期比で2割も増加し、これを好感する形で3.35%高、上昇率1位で引けた。このほか、中国政府が価格制度改革のロードマップを公表。将来的な料金値上げの観測から、北控水務(00371.HK)が3.98%高、天津創業環保(01065.HK)が3.79%高、中国水業集団(01129.HK)が2.50%高など、水道株が堅調だった。

 対照的に前日急伸したマカオのカジノ株には戻り売りが目立った。銀河娯楽(00027.HK)は3.43%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。また、今週の貿易・物価統計で内需低迷が警戒されており、蒙牛乳業(02319.HK)が2.67%安、百麗国際(01880.HK)が2.33%安、中国旺旺(00151.HK)が1.58%安、康師傅(00322.HK)が1.00%安など、消費関連株が全般的にさえない。石炭価格の下落に歯止めが掛からず、ヤン州煤業(01171.HK)が2.63%安、内モンゴル伊泰石炭'H'(03948.HK)が2.24%安と、炭鉱株が低迷した。(中国部・畦田)

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