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【10月26日の中国本土市場】

2015.10.26 17:07

 主要指数は上海B株が小幅安だったが、そのほかは3日続伸した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.50%高の3429.58ポイント、A株指数が0.50%高の3591.91ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.20%安の350.61ポイントだった。深セン市場はA株指数が0.68%高の2124.09ポイント、B株指数が0.53%高の1167.06ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約6%増加し、概算で1兆1068億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は9億5900万元に膨らんだ。

 中国人民銀行(中央銀行)が先週末に預貸基準金利と預金準備率の引き下げを発表。これを好感し、上海総合指数は高く寄り付いた。前場はプラス圏でのもみ合いに終始。後場寄り後に本日の高値を付けたが、その後は上げ幅を急速に縮めた。下げに沈み、3400ポイント割れ寸前のところで買いが入り、小幅高で引けた。上海市場は全体の5割半の銘柄が上昇した。深セン市場も全体の5割あまりの銘柄が上昇した。

 今回の金融緩和で約7000億元に上る流動性が放出されると、エコノミストが指摘。これによる企業の財務負担が軽減されることから、インフラ建設や不動産株などが総じて堅調だった。ただ、金融緩和はすでに織り込まれており、タイミング以外はサプライズを欠いたことから、株式市場に大きな変動はなかった。こうしたなか、来年からの第13次5カ年計画を協議する中国共産党の第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)が本日から始まり、政策的支援が期待されそうな分野の銘柄が物色された。港湾株の上昇が目立ち、大連港'A'(601880.SS)がストップ高。また、自動車株も幅広く買われ、江淮汽車(600418.SS)がストップ高だった。このほか株式市場の売買代金が増加していることを好感し、証券株も堅調。銀行株はまちまちだった。

 上海B株市場は全体の5割半の銘柄が下落した。1-9月期決算で赤字拡大が見込まれる上海普天郵通科技(900930.SS)がストップ安だった。深センB株市場は上昇銘柄と下落銘柄が同数だったが、大型株が堅調だったことから、深センB株指数は上昇した。金融緩和を好感し、招商局地産控股(200024.SZ)が上昇率1位の3.50%高だった。(中国部・千原)

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