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【10月26日の香港市場】

2015.10.26 18:44

 主要指数はハンセン指数が前営業日比0.15%安の2万3116.25ポイントと、小幅ながらも反落した。一方でH株指数は0.05%高の1万747.68ポイント、レッドチップ指数は0.16%高の4260.55ポイントと、いずれも僅差で続伸した。メインボードの売買代金は概算で728億1200万HKドル。先週末とほぼ同水準だった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は本日も買い越しだったが、買越額は大幅に縮小。わずか300万元にすぎなかった。

 先週末に中国市場が大引けした後、中国人民銀行(中央銀行)が基準金利と預金準備率の引き下げを決定。さらに預金金利の自由化にも踏み切った。ポジティブサプライズともいえる追加緩和と金融改革を好感し、その後の米国市場ではダウ平均が上昇。この流れを受け、週明けの香港市場では主要指数が高く寄り付いた。もっとも、その後は上げ幅を縮め、後場では先週末の終値付近で一進一退の展開。最終的にハンセン指数は小幅安で大引けした一方、H株とレッドチップの両指数は終値をかろうじてプラスに乗せた。注目の中国共産党の第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)が本日スタート。閉会日の29日に次期5カ年計画(草案)が採択されるとみられ、その内容を見極めたいとの思惑が上値を抑えた。

 年内にも卸売電力価格が再び引き下げられるとの観測が浮上。電力株が利益確定売りに押され、華潤電力控股(00836.HK)が4.83%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。華電国際電力(01071.HK)が5.53%安、中国電力国際発展(02380.HK)が4.10%安など、ほかの電力株もさえない。また、石炭最大手の神華能源(01088.HK)が大幅減益の1-9月期決算を明らかにして0.87%安。一定程度織り込まれていたが、通年でも大幅減益を計上する見通しとなり、小幅安で引けた。業績への警戒感から、資源・エネルギー株の一角がさえない。中国石油天然気(00857.HK)が2.05%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.67%安と、大型石油株が下落。金鉱株がきつい下げとなり、すでに1-9月期の赤字見通しを明らかにしている霊宝黄金(03330.HK)は7.63%安と売り込まれた。

 一方で利下げによる恩恵を期待し、華潤置地(01109.HK)が2.10%高、中国海外発展(00688.HK)が1.16%高など、本土系不動産株が堅調。最大手の万科企業(02202.HK)は2.42%高としっかり。また、金融改革の加速を好感し、中国銀河証券(06881.HK)が5.49%高、海通証券(06837.HK)が3.27%高など、証券セクターが上昇した。マカオのカジノ株がしっかり。サンズチャイナ(01928.HK)は割安感から2.49%高と買われ、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。個別では農業機械大手の第一トラクター(00038.HK)が2.88%高。大幅増益となった1-9月期決算に加え、五中全会で注目される農業関連の有力銘柄でもあり、思惑買いも広がった。(中国部・畦田)

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