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【10月27日の香港市場】
2015.10.27 18:37
主要指数はハンセン指数が前日比0.11％高の2万3142.73ポイントと、小幅ながらも反発した。一方でH株指数は0.30％安の1万714.79ポイント、レッドチップ指数は0.92％安の4221.12ポイントと、いずれも3営業日ぶりに反落。メインボードの売買代金は概算で690億3700万HKドルにとどまり、前日比で約5％減少した。「港股通」（上海経由の香港株投資）は売り越しに転じ、売越額は1億2800万元だった。
前日の米国市場は住宅統計の下振れに加え、米連邦公開市場委員会（FOMC）を控えた警戒感から、ダウ平均が下落した。中国は中国共産党の第18期中央委員会第5回全体会議（五中全会）の会期中であり、日本でも日銀の金融政策決定会合が月末に控える状況。多くの重要イベントを前に、本日の香港市場では投資家の様子見・リスク回避の動きが目立った。主要指数はいずれもマイナス圏で低迷。概ね前場終わりから後場初めにかけて本日の安値を付けた。もっとも、その後はA株市場の反発が支援材料になり、香港でも主要指数の下げ幅が縮小。ハンセン指数は取引終了間際でかろうじてプラスに乗せた。
消費関連株が概ね堅調に推移し、婦人靴最大手の百麗国際（01880.HK）は6.06％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位だった。8月中間決算で小幅ながらも増収増益を確保し、市場の過度な懸念が和らいだようだ。食品大手の中国旺旺（00151.HK）は同2位の2.03％高、蒙牛乳業（02319.HK）が1.05％高、衛生用品大手の恒安国際（01044.HK）が0.91％高。
また、航空大手の中国国際航空（00753.HK）が1.94％高。今週後半のメルケル首相の訪中にあわせ、同社とドイツ企業との提携がまとまるとのニュースが材料になった。ほかの航空株も上昇。南シナ海をめぐる米中関係の緊迫化を背景に、軍事関連株が上昇。中船防務（00317.HK）は6.35％高で引けた。
一方で卸売電力価格の引き下げ観測が本日も重しになり、華潤電力控股（00836.HK）が3.77％安。昨日に続いてハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。再生エネルギー関連株もさえず、大幅増益の1－9月期決算を発表した龍源電力（00916.HK）でも5.25％安。華能新能源（00958.HK）が4.65％安、華電福新能源（00816.HK）が4.29％安と、ほかの銘柄もさえない。さらに、南シナ海の地政学的リスクの高まりを受け、海底油田開発の中国海洋石油（00883.HK）が1.46％安だった。（中国部・畦田）
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