内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

【10月29日の香港市場】

2015.10.29 18:26

 主要指数はいずれも続落。ハンセン指数は前日比0.59%安の2万2819.94ポイントと小幅に下げた。H株指数は1.12%安の1万439.38ポイント、レッドチップ指数は0.61%安の4138.73ポイントと、いずれも3日続落。メインボードの売買代金は前日比で約16%増加。3日ぶりに700億HKドル台までは戻し、概算で707億1900万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は本日も買い越しとなり、買越額は2億9900万元だった。

 発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文では、米国や世界経済の減速懸念をやや和らげる内容になった。これに主要企業の好決算も加わり、前日の米国市場はダウ平均が反発。これを追い風に、本日の香港市場では主要指数が小高く寄り付いた。もっとも、すぐにマイナス圏に沈むと、その後は概ね軟調に推移。ハンセン指数は2万3000ポイントを上値に小安く推移。レッドチップ指数も小幅安でもみ合った。H株指数は本土系金融株が足を引っ張り、下げ幅がやや大きかった。FOMCの声明文は一方で“12月”と時期を明示し、利上げの可能性に言及。これにより年内利上げの観測が強まり、香港株の上値を抑えた。中国の景気減速、一部企業の弱い決算内容、中国共産党の第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)会期中の様子見ムードなども影響した。

 生保最大手の中国人寿保険(02628.HK)が5.43%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。7-9月期の大幅減益が嫌気された。これを受け、保険セクター全体が下落。新華人寿保険(01336.HK)が4.75%安、中国太平(00966.HK)が1.60%安、中国再保険(01508.HK)が0.73%安とさえない。航空大手の中国東方航空(00670.HK)は7-9月期の減益が嫌気され、2.58%安。中国国際航空(00753.HK)が2.14%安、中国南方航空(01055.HK)が1.35%安と、残りの航空大手2社もさえない。さらに、米国の年内利上げ観測をあらためて織り込み、香港地場系の不動産株が低迷。長江地産(01113.HK)が1.87%安、新世界発展(00017.HK)が1.29%安、新鴻基地産(00016.HK)が1.22%安。個別では本土系不動産株の中国三迪(00910.HK)が28.44%安。大きくディスカウントした割当価格の増資計画を明らかにし、これが悪材料になった。

 一方で原油相場の反発や、原油・天然ガスの生産量増加を手がかりに中国海洋石油(00883.HK)が反発。3.38%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。まもなく決算を発表する中国石油天然気(00857.HK)がこれに追随し、1.97%高。家電量販店大手の国美電器控股(00493.HK)は筆頭株主保有の量販店資産の買収に関し、買収価格の引き下げを発表。負担軽減が好感され、12.12%高と急伸した。電子製品メーカーの奕達国際(02662.HK)は実質支配者が交代する可能性が浮上し、11.40%高と思惑買いが膨らんだ。(中国部・畦田)

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。