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【11月26日の香港市場】

2015.11.26 18:28

 主要指数はいずれも小幅に続落。ハンセン指数は前日比0.04%安の2万2488.94ポイント、H株指数は0.19%安の1万108.39ポイントと、いずれも4営業日連続で下落した。レッドチップ指数は続落し、0.28%安の4141.13ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約5%減少し、概算で613億7100万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は2億9200万元の買い越しだった。

 欧州の追加金融緩和の観測に加え、米国の雇用、耐久消費財に関する指標の上振れなども好感されると、本日の香港市場は買い戻しが先行。ハンセン指数は高く寄り付いた。その後は前引けまで本日の高値圏で一進一退。しかし、米国の感謝祭を控えて海外勢の投資意欲は低く、後場に入ると戻り売りが増加。指数は後場中盤に上げ幅を一気に縮めると、その後は前日終値を挟んでもみ合い、最終的に小幅安で引けた。世界的なテロリスクと緊迫化するシリア情勢から地政学的リスクが引き続き重しになった。

 足元の原油高と世界的なテロリスクが警戒され、航空株が続落。香港系の国泰航空(00293.HK)が2.46%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。本土系も中国東方航空(00670.HK)が3.47%安、中国南方航空(01055.HK)が3.16%安、中国国際航空(00753.HK)が2.29%安と、大手3社がそろって下落。また、パソコン世界最大手の聯想集団(00992.HK)は引き続き利益確定売りに押され、2.19%安だった。大手投資銀行の目標株価引き下げや高水準の空売り比率が警戒され、自動車株のBYD(01211.HK)も6.20%安と売り込まれた。証券当局による高レバレッジ取引の規制強化が伝わり、証券株が下落。海通証券(06837.HK)が2.99%安、中信証券(06030.HK)が1.89%安、中国銀河証券(06881.HK)が1.60%安とさえない。

 一方でエネルギー株の崑崙能源(00135.HK)が3.27%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。親会社の中国石油天然気(00857.HK)と天然ガス事業の再編を進めることが伝わり、思惑買いが広がった。また、自動車大手の広州汽車(02238.HK)は親会社によるH株買い増しが好感され、2.17%高。映像監視システム会社の南京三宝科技(01708.HK)は子会社の店頭市場への公開が手がかりになり、8.14%高と急伸した。物流大手の中国外運(00598.HK)は大手投資銀行による買い推奨が織り込まれ、6.44%高で引けた。(中国部・畦田)

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