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【12月3日の中国本土市場】
2015.12.03 17:50
主要指数はいずれも上昇。上海市場は4日続伸し、上海総合指数が前日比1.35％高の3584.82ポイント、A株指数が1.35％高の3753.72ポイント、B株指数が0.89％高の386.93ポイント。深セン市場はA株指数が3日ぶりに反発し、2.50％高の2347.89ポイント。B株指数は1.00％高の1234.31ポイントと、4日続伸した。両市場の売買代金は7955億元にとどまり、前日比で約5％減少。1カ月ぶりに8000億元を割り込んだ。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は売り越しが膨らみ、売越額は8億3900万元に達した。
本土市場は約8割の銘柄が上昇。朝方こそ戻り売りの圧力が強く上海総合指数は小安かったが、その後はプラス圏で推移。後場でもみ合いながらも上げ幅を広げ、高値引けした。これで4日続伸となり、先週末の急落分の7割以上を取り戻した。IPO（新規公開）による凍結資金のうち、約2兆元が明日にも解除される見通しとなり、需給関係の改善が相場を押し上げた。
国務院が金融改革のモデル事業を各地で展開すると伝わり、金融セクターが続伸。新華人寿保険'A'（601336.SS）が5.62％高、中国銀行'A'（601988.SS）が3.82％高、中国建設銀行'A'（601939.SS）が3.35％高、華泰証券'A'（601688.SS）が2.95％高など堅調で、指数の上昇をけん引した。政府はさらに省エネや大気汚染対策の加速を支持。石炭火力設備の改善に向けた投資拡大や再生可能エネルギー拡大を織り込み、電力設備株が上昇した。億晶光電（600537.SS）が6.66％高、華儀電気（600290.SS）が4.34％高。都市部を中心とする住宅市況の改善を好感し、不動産株も引き続き堅調だった。上海大名城'A'【売付のみ】（600094.SS）は甘粛省蘭州市で手がける開発プロジェクトへの期待感から、5.85％高。
一方で不動産大手の保利房地産（600048.SS）は高値警戒感から2.23％安。浦東発展銀行（600000.SS）が3.02％安、華夏銀行（600015.SS）が2.09％安など、一部の銀行株もさえない。
B株市場もA株に連れ高し、8割の銘柄が上昇。上海B株ではB株改革の期待感を背景に純粋B株が好調だった。上海匯麗建材（900939.SS）が上昇率1位の6.11％高、黄石東貝電器（900956.SS）が3.80％高、上海凌雲実業（900957.SS）が3.39％高。すでに改革案を発表している上海陽晨投資（900935.SS）は早期実施の期待感から同2位の4.44％高で引けた。一方で前日急反発した内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）は0.55％安と反落し、大型株だけに指数の上げ幅を縮めた。深センB株では自動車ディーラーの深セン特力集団（200025.SZ）が引き続き好調で、上昇率1位の7.69％高。大連冷凍機（200530.SZ）はA株増資計画の証券当局からの承認を手がかりに2.95％高だった。（中国部・畦田）
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