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【12月4日の香港市場】

2015.12.04 18:18

 主要指数はいずれも続落。ハンセン指数は前日比0.80%安の2万2235.89ポイント、H株指数は1.53%安の9834.28ポイント、レッドチップ指数は0.04%安の4172.82ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約14%増加し、概算で760億5400万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は10億1000万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場は、ダウ平均が大幅続落。欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和が小規模にとどまったことから、欧州株が失望売りで大幅安となり、ニューヨーク市場にも波及した。外部環境の悪化を受け、香港市場の主要指数は低く寄り付いた。ハンセン指数とH株指数はその後も安値圏で小動き。レッドチップ指数は徐々に下げ幅を縮め、取引終了間際には上げに転じる瞬間もあったが、小幅安で引けた。売買代金は前日に比べ増加したものの、米雇用統計の発表を控えて低水準にとどまっている。

 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系大型株の下げが目立った。銀行株では交通銀行(03328.HK)が下落率1位の2.69%安、中国工商銀行(01398.HK)が1.69%安。保険株では中国人寿保険(02628.HK)が下落率2位の2.42%安、平安保険(02318.HK)が1.01%安。マカオのカジノ株も大きく下げ、サンズチャイナ(01928.HK)が下落率3位の2.38%安、銀河娯楽(00027.HK)が1.45%安。マカオの11月のカジノ収益について、成長の期待がかかっている一般客業務でも前年同月比で19%減となり、VIP業務に至っては43%減だったと大手投資銀行が予想しており、失望売りに押された。

 昨日の上昇率1位だった康師傅(00322.HK)だが、本日は2.09%安。業績見通しに改善がないことに加え、競争激化、コスト高、人民元安などの逆風が吹いているとアナリストが評価し、投資判断と目標株価を引き下げたことが嫌気された。同業の中国旺旺(00151.HK)も投資判断が引き下げられ、0.49%安だった。一方、同じ食品セクターだが、蒙牛乳業(02319.HK)は続伸し、上昇率1位の4.51%高。原油相場の反発を好感し、中国海洋石油(00883.HK)が上昇率2位の1.34%高と続伸した。本土系不動産株はそろって堅調。中国海外発展(00688.HK)が0.73%高、華潤置地(01109.HK)が0.22%高だった。

 そのほかの銘柄では、北亜資源(00061.HK)が36.66%安。資本再編と第三者割当増資を発表し、大規模な有利発行を行うことが嫌気された。(中国部・千原)

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