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【12月8日の香港市場】

2015.12.08 18:12

 主要指数はいずれも大幅に4日続落。ハンセン指数は前日比1.34%安の2万1905.13ポイント、H株指数は1.40%安の9660.87ポイント、レッドチップ指数は1.48%安の4086.53ポイントだった。メインボードの売買代金は概算で762億6700万HKドルとなり、前日比で16%増加。「港股通」(上海経由の香港株投資)は10億2500万元の買い越しだった。

 石油輸出国機構(OPEC)が足元の原油安を事実上放置したと受け止められ、前日のニューヨークWTI原油先物は急落。09年以来の安値を記録した。急激な原油安が世界的なリスクオフにつながり、前日の米国株市場も大幅安。本日の香港市場もこの流れに巻き込まれ、寄り付きから売りに押された。主要指数は前場で下げ幅を拡大。後場も軟調に推移した。ハンセン指数は6営業日ぶりに2万2000ポイントを割り込んで引けた。前日夜に発表された11月の中国の外貨準備額が前月比で減少し、本日午前に発表された貿易統計も厳しい内容になった。これらを背景に人民元レートが大幅安に傾き、投資家心理を圧迫。また、A株市場でもIPO(新規公開)再開による需給悪化が嫌気されて大幅安で推移し、A・H重複上場株が連れ安した。

 急ピッチな原油安を嫌気し、エネルギー・資源株が総崩れの状態になった。中国海洋石油(00883.HK)が3.48%安、神華能源(01088.HK)が3.36%安、中国アルミ(02600.HK)が3.31%安、崑崙能源(00135.HK)が3.24%安、中国石油天然気(00857.HK)が2.21%安。前日急騰した金鉱株も反落し、霊宝黄金(03330.HK)が3.93%安、紫金砿業(02899.HK)が3.38%安に沈んだ。燃油安の恩恵が期待できるはずの海運株だが、中国の弱い貿易統計を受けて軟調。太平洋航運(02343.HK)が3.27%安、勇利航業(01145.HK)が2.42%安だった。貿易関連株が全般的にさえず、香港系で大手商社の利豊(00494.HK)が3.57%安。また、人民元安が中国からの資金流出の不安感を掻き立て、本土系金融株が値下がりした。中国人民財産保険(02328.HK)が5.84%安、中国光大銀行(06818.HK)が1.69%安、交通銀行(03328.HK)が1.09%安、中信証券(06030.HK)が2.56%安。

 香港系金融株もさえず、香港交易所(00388.HK)はリストラ観測から1.26%安だった。マカオカジノ業界の苦境が連日伝えられており、銀河娯楽(00027.HK)が4.18%安、ウィンマカオ(01128.HK)が3.28%安、サンズチャイナ(01928.HK)が3.16%安と、主だったカジノ事業者が売り込まれた。

一方で原油安による採算性向上の観測から、中国国際航空(00753.HK)が1.92%高、中国南方航空(01055.HK)が0.88%高、中国東方航空(00670.HK)が0.71%高と、本土系の航空大手3社が逆行高になった。自動車ディーラー大手の和諧新能源汽車(03836.HK)は電気自動車(EV)事業をめぐり戦略投資家を迎え入れる方針を明らかにし、2.56%高で引けた。同業の中国美東汽車(01268.HK)は国内2店目のポルシェ4S店オープンを材料に、11.39%高と急伸した。(中国部・畦田)

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