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【12月14日の中国本土市場】

2015.12.14 17:21

 主要指数はいずれも大幅高。上海市場は上海総合指数が前営業日比2.50%高の3520.66ポイント、A株指数が2.51%高の3685.93ポイントと、3営業日ぶりに急反発した。B株指数は4日続伸し、1.61%高の396.69ポイント。深セン市場はA株指数が5日ぶりに上昇し、1.99%高の2342.92ポイント。B株指数は続伸し、1.26%高の1289.52ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約6%増加し、概算で6723億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は3億元だった。

 本日、複数の企業がIPO(新規公開)の募集を開始。また、足元の原油、人民元の下落や米国の利上げへの警戒感なども加わり、週明けの上海総合指数は安く寄り付いた。一方で先週の下落を通じて割安感もみられ、徐々に買い戻す動きが活発化。前場で上げに転じると、後場半ばから一本調子で上げ幅を広げ、5営業日ぶりに3500ポイントを回復して引けた。両市場全体では約8割の銘柄が上昇。前日に発表された中国の11月の生産・消費・投資の各統計が総じて底堅い内容で落ち着いたことが、投資家心理を改善させた。IPOの登録制移行が来年5~6月になるとの見通しを受け、招商証券(600999.SS)や方正証券(601901.SS)、東方証券(600958.SS)など証券株がストップ高。リスク回避による金相場の上昇を織り込み、山東ゴールド(600547.SS)がストップ高、中金ゴールド(600489.SS)が7.68%高など、金鉱株が上昇。非鉄金属株全般に押し目買いが入り、江西銅業'A'(600362.SS)が6.35%高、貴研プラチナ(600459.SS)が4.99%高。

 また、国有企業改革のテーマ株が物色された。国有海運2社の大規模な再編・統合計画の詳細が明らかになった。対象銘柄は証取の審査のため引き続き売買停止だったが、国有大手同士の再編観測が手がかりになり、中国巨石(600176.SS)が6.82%高、船舶重工(601989.SS)が5.20%高、中航動力(600893.SS)が5.00%高、中外運空運(600270.SS)が4.75%高、中国交通建設'A'(601800.SS)が4.36%高など、中央企業(国務院直轄企業)の傘下上場企業が概ね買われた。

 一方で民営の大手コングロマリット「復星集団」の傘下企業が、復星医薬'A'(600196.SS)が3.76%安、豫園商城(600655.SS)が2.39%安と低迷。グループトップの汚職・摘発の観測が高まり、警戒売りに押された。また、国有企業傘下の京城機電'A'(600860.SS)が8.12%安。本日の国有セクターは全般的に好調だったが、同銘柄は再編計画の証取による審査を終え、本日売買を再開。約5カ月半ぶりの取引再開であり、売買停止中の地合い悪化が株価に織り込まれた。

 なお、B株市場もA株に連れ高し、多くが上昇。上海B株では国有電力株の華電能源(900937.SS)が7.40%高で上昇率1位だった。深センB株でも国務院直轄企業の傘下にある重慶建設摩托車(200054.SZ)が5.55%高で、同じく上昇率1位になった。(中国部・畦田)

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