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【1月8日の中国本土市場】

2016.01.08 17:30

 主要指数はいずれも反発。上海市場は上海総合指数が前日比1.96%高の3186.41ポイント、A株指数が1.96%高の3334.93ポイント、B株指数が2.28%高の387.47ポイント。深セン市場はA株指数が1.04%高の2069.09ポイント、B株指数が2.55%高の1250.88ポイント。両市場の売買代金は概算で7616億元。直近の終日取引日である1月6日に比べ約9%増加した。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億9500万元の買い越しだった。

 導入されたばかりのサーキットブレーカー制度だが、わずか4日間に2度も発動したことを受け、中国証券監督管理委員会(CSRC)は7日に一時停止すると発表。事実上の撤廃となった。サーキットブレーカー制度をめぐっては、これが株価の下落を助長していたという指摘が多かったことから、CSRCの決定は大きな好材料と受けとめられた。

 本日の上海総合指数は日中値幅が178.57ポイントに達した。前日比2.22%高で寄り付くと、すぐに3200ポイントを回復。だが、景況感の悪化、急速な人民元安など不安材料が多いことを背景に、大台回復の直後に下げに転じた。一気に3100ポイントを割り、2.17%安に沈んだが、数分間でプラスに切り返した。後場に入ると再び3200ポイントを回復したが、じりじりと売りに押され、大台を維持することができなかった。上海市場は全体の7割近くの銘柄が上昇。一方、深セン市場の上昇銘柄は全体の5割ほどにとどまった。

 上海A株市場では、一昨日と同じく多くの石炭株や鉄鋼株がストップ高となった。石炭株では安源煤業(600397.SS)、大同煤業(601001.SS)、ロ安環保エナジー(601699.SS)、恒源煤電(600971.SS)、開ラン化工(600997.SS)、北京昊華エナジー(601101.SS)、中煤能源'A'(601898.SS)、盤江精煤(600395.SS)などが、制限値幅まで買われた。鉄鋼株では、馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)、宝山鋼鉄(600019.SS)、武漢鋼鉄(600005.SS)がストップ高だった。山西省太原市を視察中の李克強首相が、鉄鋼メーカーや石炭会社の経営者を集めた座談会で、過剰生産問題の解決に取り組む姿勢を強調。過剰生産能力の削減が零細企業を淘汰し、これが大手への追い風となるとの思惑から、幅広い銘柄が買われた。

 上海B株市場は全体の9割の銘柄が上昇。石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率1位の6.48%高だった。深センB株市場は全面高。鉄鋼株の本鋼板材(200761.SZ)が上昇率3位の6.42%高だった。(中国部・千原)

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