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【1月14日の中国本土市場】

2016.01.14 17:18

 主要指数はいずれも反発。上海市場は上海総合指数が前日比1.96%高の3007.64ポイント、A株指数が1.96%高の3147.86ポイント、B株指数が2.72%高の365.10ポイント。深セン市場はA株指数が3.81%高の1944.16ポイント、B株指数が1.53%高の1192.14ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約6%増加し、概算で5523億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2300万元の売り越しに転じた。

 前日のニューヨーク市場は、原油安への警戒感から、ダウ平均が大幅反落。世界的な株安を受けて中国本土市場でも投資家心理が悪化し、上海総合指数は2900ポイント割れで寄り付いた。前場は2900ポイントを挟んで一進一退。後場に入ると、中盤で上げに転じ、本日の高値付近で取引を終了。終値で3000ポイントを回復した。上海市場の上昇銘柄は全体の8割近くに達した。深セン市場はベンチャー企業が上場する「創業板」を中心に、全体の8割半の銘柄が上昇した。

 上海と深センの証券取引所が、大株主による保有株売却を継続的に注視し、厳しくコントロールするとの声明を発表。また、中国証券監督管理委員会(CSRC)はIPO(新規公開)の許認可制から登録制への移行について、緩やかに実施する姿勢を表明。需給関係の悪化に対する投資家の懸念を払しょくするメッセージを送った。こうしたなか中国人民銀行(中央銀行)は市中資金を供給するため、本日の公開市場操作で1600億元の買いオペを実施した。ただ、今週の純供給額は400億元にとどまり、先週の1900億元に比べ減少している。

 上海A株市場では約3カ月ぶりに売買を再開した哈投投資(600864.SS)がストップ高。親会社から証券会社を買収する再編計画が材料視された。同じく黒竜江省ハルビン市政府系の哈薬グループ(600664.SS)は、15年12月本決算での大幅増益見通しを好感し、ストップ高だった。そのほかではソフトウエア、航空宇宙、電気自動車向け充電スタンドの関連銘柄の上昇が目立った。一方、航空株がテロへの警戒感や人民元安を背景に売られた。

 上海B株市場はほぼ全面高。なかでもA株を発行していない純粋B株の上昇が目立ち、大化集団大連化工(900951.SS)がストップ高だったほか、上海凌雲実業(900957.SS)が9.08%高、上海匯麗建材(900939.SS)が8.06%高、恒天凱馬(900953.SS)が7.90%高、黄石東貝電器(900956.SS)が7.81%高、上海陽晨投資(900935.SS)が7.43%高だった。深センB株市場は全体の9割あまりの銘柄が上昇した。ここでも純粋B株が上昇率ランキングの上位に並んだ。(中国部・千原)

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