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【4月5日の香港市場】

2016.04.05 17:54

 主要指数はいずれも大幅に続落した。H株指数は前営業日比1.85%安の8679.04ポイント、レッドチップ指数は1.35%安の3650.03ポイント。ハンセン指数は1.57%安の2万177.00ポイントと、3営業日連続で下落した。メインボードの売買代金は先週末に比べ約8%増加し、概算で706億6000万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)の買越額は12億1300万元に増加した。
 
 イラン石油相が増産に強い意欲を示したことで、産油国間の減産合意の可能性が大幅に低下し、前日のニューヨークWTI原油先物は約1カ月ぶりの安値を付けた。これを受け、清明節連休明けの香港市場は利益確定売りに押され、主要指数は大きく下げて寄り付いた。主要指数はその後も安値圏で低迷。ハンセン指数は2万ポイントの大台割れが意識された。レッドチップ指数も4日ぶりの3700ポイント割れ。本日の日経平均が大幅に下げたことも、地合いの悪化につながった。

 原油相場の下落を受け、資源・エネルギー株が引き続き調整した。中国石油天然気(00857.HK)が4.14%安、中国海洋石油(00883.HK)が3.15%安、中国石油化工(00386.HK)が2.56%安と三大石油株が売られ、全体の地合いを冷やした。エレクトロニクス大手の聯想集団(00992.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる4.20%安に沈み、指数の下げを主導。引き続き3月のさえないカジノ統計が嫌気され、マカオのカジノ株が続落した。銀河娯楽(00027.HK)が4.10%安、ウィンマカオ(01128.HK)が3.24%安、サンズチャイナ(01928.HK)が2.99%安。

 また、自動車大手のBYD(01211.HK)が5.08%安に沈んだ。エコ自動車の普及に向けて上海市が新たに導入した補助金政策がこれまでよりもメーカーにとって厳しい内容になり、大手投資銀行がネガティブな評価をしたことが影響した。ブリリアンスチャイナ(01114.HK)が5.40%安など、ほかの自動車株も売られた。

 一方で食品株の一角が逆行高。中国旺旺(00151.HK)が3.55%高、康師傅(00322.HK)が3.54%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位を占め、蒙牛乳業(02319.HK)も0.49%高だった。業績の回復傾向が評価され、中国南方航空(01055.HK)が7.14%高、中国国際航空(00753.HK)が4.63%高、中国東方航空(00670.HK)が2.71%高と、大手航空3社が物色された。(中国部・畦田)

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