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【4月12日の中国本土市場】

2016.04.12 17:14

 主要指数はいずれも反落。上海市場は上海総合指数が前日比0.33%安の3023.64ポイント、A株指数が0.34%安の3164.25ポイント、B株指数が0.01%安の376.47ポイント。深セン市場はA株指数が0.86%安の2024.65ポイント、B株指数が0.32%安の1136.06ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約13%減少し、概算で5824億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は12億700万元の買い越しだった。

 上海総合指数は小安く寄り付き、朝方は前日終値を挟んで一進一退だったが、その後は下げ幅を広げる展開。後場の終盤で下落率が前日比で1%を超え、3000ポイント付近まで下げたが、大台割れ寸前で下げ幅を縮め、小幅安で引けた。上海市場と深セン市場のいずれも全体の6割の銘柄が下落した。

 李克強首相が一部の省や直轄市の首長を集めた経済情勢座談会を主宰し、企業に課す営業税を増値税(付加価値税)に切り替える税制改革について、すべての業種で税負担を軽減させるよう強調。さらに社会保障負担の段階的な引き下げや不合理な料金徴収制度を整理するよう求めた。また、時代遅れの生産能力を淘汰し、鉄鋼や石炭などの過剰生産能力を削減するよう、あらためて指示。デット・エクイティ・スワップ(債務の株式化)などを通じ、企業のデレバレッジ(負債圧縮)を進めるよう語った。

 こうした材料が出たものの、目新しさに欠けるうえ、株価をめぐって高値警戒感が出ていることに加え、主要経済統計の発表を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられた。中国証券監督管理委員会(CSRC)が7社のIPO(新規公開)を承認したことも、需給悪化懸念につながり、逆風となった。上海A株市場では16年1-3月期決算で黒字転換した恒源煤電(600971.SS)が9.44%高。このほかの石炭株も生産能力の削減政策を好感し、安源煤業(600397.SS)が3.89%高、神華能源'A'(601088.SS)が3.74%高だった。大型株では主な銀行株が反落したものの、石油株は原油相場の上昇を受け、しっかり。保険株、証券株、自動車株はまちまち。鉄鋼株は総じて堅調だった。

 上海B株市場は全体の5割あまりの銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の7割近くに上った。(中国部・千原)

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