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【4月25日の中国本土市場】

2016.04.25 17:32

 主要指数はそろって下落。上海市場はいずれも反落し、上海総合指数が前営業日比0.42%安の2946.67ポイント、A株指数が0.42%安の3083.66ポイント、B株指数が0.25%安の367.69ポイント。深セン市場はA株指数が反落し、0.40%安の1945.25ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、0.63%安の1121.75ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約7%減少し、概算で3910億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は3億300万元の買い越しだった。

 上海総合指数は小幅安で寄り付き、朝方にかけて下げ幅を拡大。前場の中盤では2900ポイント割れも意識された。その後は下げ幅を縮小し、本日の始値付近まで戻した。上海市場の下落銘柄は全体の6割近くに上った。深セン市場も全体の5割半の銘柄が下落した。様子見ムードが強く、両市場合計の売買代金は今年3月11日以来の4000億元割れとなった。

 上海A株市場では、時価総額の大きな銀行株の一角が軟調。浦東発展銀行(600000.SS)が1.97%安、交通銀行'A'(601328.SS)が0.73%安。各銀行の今月の新規貸出について、月初の計画の70%に抑えるよう中国人民銀行(中央銀行)が指示したという消息筋の情報を大手経済メディアが伝え、投資家の警戒感が強まったもようだ。朝方の原油相場が下落した影響で、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.40%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.26%安。証券株も総じて軟調。昨年下期の株価対策のために上場証券会社がスワップ取引で証券金融会社に提供した投資資金について、今年3月末で12%の含み損が発生していると有力経済紙が報道し、投資家心理が悪化したもようだ。

 鉄鋼株も総じて軟調。上海期貨交易所(上海先物取引所)が投機抑制を目的に、熱延鋼板や異形鋼の手数料を引き上げたことが、引き続き嫌気された。なお、上海期貨交易所では朝方に注文が殺到し、システム障害が発生したという。一方、石炭株が幅広く買われ、盤江精煤(600395.SS)が6.39%高。1-3月の全国の石炭生産量が前年同期比で5.3%減少し、業界関係者も年内の石炭価格について段階的な上昇が起こり得ると語り、これが材料視された。

 上海B株市場は全体の7割の銘柄が下落。15年12月本決算で赤字転落した大化集団大連化工(900951.SS)が、下落率1位の3.79%安だった。深センB株市場の下落銘柄は全体の8割近くに達した。(中国部・千原)

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