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【5月9日の中国本土市場】

2016.05.09 17:24

 主要指数はそろって大幅安。上海市場は上海総合指数が前営業日比2.78%安の2832.11ポイント、A株指数が2.78%安の2963.54ポイントと、大幅に続落。B株指数は4日続落し、1.81%安の360.04ポイントだった。深セン市場はA株指数が大幅続落し、3.59%安の1887.31ポイント。B株指数は大きく4日続落し、2.81%安の1065.20ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約25%減少し、概算で4996億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は1億1200万元の売り越しだった。

 上海総合指数は2900ポイント割れで寄り付き、直後に下げ幅を拡大した。その後も徐々に下げ幅を広げ、後場で一段安。本日の安値付近で引け、終値は今年3月16日以来の2900ポイント割れとなった。両市場合計の売買代金は5日ぶりに5000億元を割り込んだ。上海市場の下落銘柄は全体の8割半に達した。深セン市場も全体の8割の銘柄が下落した。

 昨日発表された中国の4月の貿易統計は、輸出額が市場予想をわずかに下回ったうえ、輸入額は予想に反して減少が続き、これで18カ月連続のマイナス成長となった。こうした状況にもかかわらず、香港から中国本土への輸入額は前年同月比で約220%の増加を記録。輸入品の金額を水増しして税関に申告し、支払いの名目で資金を中国本土から海外へ持ち出す動きが背景にあるもようだ。これが中国本土からの資本逃避への警戒感につながった。

 また、中国の経済見通しと金融政策をめぐる文章が中国共産党の機関紙「人民日報」に掲載され、これが投資家心理を悪化させた。それによると、中国経済が「U字回復」することは不可能であり、「V字回復」は一層のことあり得ず、「L字型の低迷」となると解説。「L字型の低迷」は1~2年で過ぎ去るものではなく、こうした現実の下では、金融緩和による経済成長の加速や分母肥大化によるデレバレッジ(負債圧縮)などの“幻想”を徹底的に排除しなければならないと強調した。これで金融緩和への期待感が冷え込んだ。

 上海A株市場は幅広い銘柄が下落。なかでも石炭会社をめぐっては操業停止を伝えるニュースが相次ぎ、関連銘柄が幅広く売られた。盤江精煤(600395)、ヤン州煤業'A'(600188)などがストップ安だった。一方、上海ディズニー関連銘柄の一角が堅調。6月16日の正式開業を前に、5月7日にプレオープンし、高評価のニュースが伝わったことが材料視された。

 上海B株市場は全体の9割半の銘柄が下落。深センB株市場は全面安だった。(中国部・千原)
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