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【5月10日の香港市場】

2016.05.10 18:30

 主要指数はハンセン指数が前日比0.42%高の2万242.68ポイントと、小幅に続伸。H株指数は7営業日ぶりの小反発で、0.41%高の8486.16ポイントだった。一方でレッドチップ指数は小幅に反落し、0.49%安の3551.37ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約9%増加し、概算で597億8400万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は12億4600万元の買い越しだった。

 産油国間の生産調整合意の観測が後退したことを受け、前日の米国市場では株価指数、原油先物がいずれも反落した。こうした外部環境の悪化に加え、前日の上海株市場の急落が投資家心理を冷やし、本日の香港市場は売り先行でスタート。主要指数は安く寄り付いた。もっとも値ごろ感に加え、4月の中国の生産者物価指数(PPI)が上振れしたことが伝わると、地合いも徐々に改善。ハンセン、H株の両指数は後場で上げに転じて小幅高で引けたほか、レッドチップ指数も下げ幅を縮めた。中国の景気減速への警戒感も一定程度和らぎ、日中のダウ平均先物や日経平均が堅調だったことも支援材料になった。

 引き続き米国の利上げ観測の後退を手がかりに、香港地場系銘柄が概ね堅調。大手財閥「長江集団」傘下の銘柄が上昇し、電能実業(00006)が1.43%高、長江和記(00001)が1.40%高、長江基建集団(01038)が1.34%高だった。本土系では携帯最大手の中国移動(00941)に押し目買いが入り、1.63%高と反発。ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となり、指数の上昇を支えた。また、割安感から銀行セクターが堅調に推移。中国銀行(03988)が0.99%高、中国工商銀行(01398)が0.75%高、交通銀行(03328)が0.64%高と持ち直した。再編が進む海運セクターも物色され、中海コンテナ運輸(02866)が3.63%高、中国遠洋控股(01919)が3.28%高、中外運航運(00368)が1.57%高。個別では映画投資会社に生まれ変わった中国9号健康(00419)が28.57%高と急騰した。直近の投資内容の概要を明らかにし、投資家の注目を集めたもようだ。

 一方でエレクトロニクス大手の聯想集団(00992)が8.24%安に沈み、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。レッドチップ指数の足も引っ張った。スマートフォン事業の苦戦を背景に大手投資銀行が厳しい見通しを示しており、見切り売りが膨らんだもようだ。また、業績後退への警戒感から、中国の航空大手3社が下落。中国南方航空(01055)が2.15%安、中国国際航空(00753)が1.19%安、中国東方航空(00670)が0.68%安に沈んだ。在庫増加が伝えられる不動産セクターも低迷。住宅販売最大手の万科企業(02202)が3.08%安と売られた。(中国部・畦田)
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