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【5月27日の中国本土市場】

2016.05.27 17:49

 主要指数はA株が小幅に反落した一方、B株は小反発した。上海市場は上海総合指数が前日比0.04%安の2821.04ポイント、A株指数が0.05%安の2952.77ポイント、B株指数が0.24%高の336.30ポイント。深セン市場はA株指数が0.10%安の1890.27ポイント、B株指数が0.79%高の1046.35ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約3%減少し、概算で3784億元にとどまった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は11億4900万元の買い越しだった。

 週末の本土市場は引き続き神経質な地合いになった。上海総合指数は2800ポイントを下値に、小安く推移。後場でプラス圏を回復したが、取引終了間際に再び下げに転じた。米国の利上げ観測を背景に、人民元の先安感や資本流出への懸念が根強く、個人の投資マインドは本日も低迷。6月は大量の非流通株の売却が解禁されることから、需給懸念も燻った。一方で財政部が積極財政の余地は大きいとの見解を公表。これが景気対策への期待感を幾分高め、全体の地合いを下支えた。

 両市場全体では約5割の銘柄が値下がり。ソフトウエア株の下げが目立ち、恒生電子(600570.SS)が3.45%安、金証科技(600446.SS)が2.32%安、東軟グループ(600718.SS)が2.11%安、上海宝信ソフト'A'(600845.SS)が1.62%安。このところ堅調だった非鉄金属株の一角に利益確定売りがみられた。先ごろ大型買収を発表した洛陽欒川'A'(603993.SS)は3.50%高と堅調だったが、それ以外は鵬欣資源(600490.SS)が1.83%安、北方稀土(600111.SS)が1.40%安、江西銅業'A'(600362.SS)が1.07%安。

 一方で中国政府が年内に衛星2機を打ち上げ、将来の火星探査に向けた測量を強化する方針を発表。これを手がかりに、航天通信【売付のみ】(600677.SS)が2.78%高、中国衛星(600118.SS)が2.13%高など、関連銘柄が堅調だった。地方での国有企業の改革期待が高まり、安徽高速道路'A'(600012.SS)が8.84%高、安徽水利(600502.SS)が3.99%高、上海金橋輸出加工区開発'A'(600639.SS)が3.57%高など、地方政府傘下の上場企業の一角が買われた。

 一方、B株市場は値上がり銘柄が目立った。「深港通」(深セン・香港ストックコネクト)の詳細が来週にも明らかにされるとの観測が伝わり、その場合のB株改革の進展などが織り込まれた。(中国部・畦田)

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