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【6月7日の中国本土市場】

2016.06.07 17:25

 主要指数はそろって小幅高。上海市場はいずれも小反発し、上海総合指数が前日比0.06%高の2936.04ポイント、A株指数が0.06%高の3073.10ポイント、B株指数が0.02%高の351.05ポイント。深セン市場はA株指数が6日続伸し、0.24%高の2013.73ポイント。B株指数は小反発し、0.02%高の1088.46ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ4%減少し、概算で5090億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は16億6500万元の買い越しだった。

 上海市場は引き続き方向感を欠く展開。上海総合指数は寄り付きから前日終値を挟んでもみ合い、前場の中盤からは小幅安で推移した。後場に入ると、再び前日終値を挟んで一進一退となり、小幅高で引けた。上海市場と深セン市場のいずれも下落銘柄の方が多かったが、大型株に支えられ、上海総合指数や深センA株指数は小幅高となった。米中戦略経済対話、5月の経済指標の発表を控え、様子見ムードが強かった。海外でも米連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州連合(EU)離脱をめぐる英国の国民投票などの不確実性もあり、積極な売買は手控えられた。

 上海A株市場では銀行株の一角がしっかり。四大国有銀行では中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.45%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.40%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.29%高。保険株、証券株も総じて堅調だった。個別の材料があった銘柄では、茂業商業(600828.SS)がストップ高。親会社からの資産買収が買い材料となった。

 上海B株市場は下落銘柄の方が多かったが、大型株に支えられ、上海B株指数はかろうじて上昇した。上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が上昇率1位の1.06%高。現金配当と株式分割(無償交付)の権利落ち日が明らかとなったことが手がかりとなった。深センB株市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。(中国部・千原)

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