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【6月8日の香港市場】

2016.06.08 18:28

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は5日ぶりに小反落し、前日比0.14%安の2万1297.88ポイント。H株指数は小幅に9日続伸し、0.26%高の9027.82ポイント。レッドチップ指数は4日ぶりに小反落し、0.24%安の3714.52ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約16%減少し、概算で563億7000万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は端午節の連休にともない昨日から停止しており、13日に再開する予定。

 前日のニューヨーク市場は、原油相場の上昇や利上げ観測の後退にともなう世界的な株高を背景に、ダウ平均が続伸。約1カ月半ぶりの高値を付けた。こうしたなか、香港と中国本土は明日が端午節で休場。うち中国本土は明日から4連休となることから、本日の香港市場は手仕舞い売りに押される展開となった。主要指数が軟調に推移するなか、H株指数は本土系石油株に支えられ、小幅高で引けた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、原油相場の上昇を受け、本土系石油株が堅調。中国石油化工(00386.HK)が2.54%高、中国石油天然気(00857.HK)が2.32%高、中国海洋石油(00883.HK)が1.88%高と続伸し、上昇率1~3位に並んだ。本土の石油製品価格の調整が9日に予定されているが、軽油などの値上げが見込まれており、これも材料視された。そのほかでは本土系の内需株や不動産株、香港系の公益株などが堅調だった。

 一方、香港系不動産株の下落が目立った。長江地産(01113.HK)が1.88%安、信和置業(00083.HK)が1.60%安となり、下落率1~2位に並んだほか、新鴻基地産(00016.HK)が同4位の0.94%安。香港の住宅価格の先安観などが嫌気されたもようだ。このほか大型株が軟調で、中国移動(00941.HK)が0.82%安、HSBC(00005.HK)が0.68%安、テンセント(00700.HK)が0.39%安となり、ハンセン指数の重荷となった。

 そのほかの銘柄では、小南国餐飲(03666.HK)が株主割当増資を嫌気し、10.00%安。本日上場した川控股(01420.HK)は、公募価格に比べ6.81%高で終了。公募割れの場面もあった。雅高控股(03313.HK)は筆頭株主の交代を材料に、朝方で25.75%高となったが、後場で下げに転じ、1.51%安で終了した。(中国部・千原)

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