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上海電力、資産買収と増資を含む再編を計画

2016.11.28 14:25

 上海電力(600021.SS)は28日、親会社の国家電力投資集団公司(国家電投)からの資産買収と増資を含む再編計画を発表した。江蘇省の発電会社である国家電投集団江蘇電力有限公司(江蘇公司)の出資持分100%を総額30億1000万3000元で買収する予定。うち1割は現金で支払い、残りは対価株を割り当てるかたちで支払う。

 上海電力はさらに複数の機関投資家などを対象に増資を実施し、最大で20億9200万元を調達する計画。調達資金は江蘇公司が展開している複数の風力発電や石炭火力発電のプロジェクトに投じるという。一連の再編を通じ、上海電力は弱みとする風力など再生可能エネルギー分野を強化できるほか、関連当事者取引の減少なども見込めるとしている。

 江蘇公司は風力、太陽光、石炭火力などの発電事業を展開しており、2016年9月末時点の発電容量は316万1400キロワットに上る。2016年8月末時点の純資産は23億9605万2300元、2015年12月本決算の売上高は5億7280万8900元、純利益は1億1602万8600元だった。

 対価株と増資の割当価格はいずれも10.09元を予定し、最大で4億7472万7700株(再編後の発行済み株数の18.16%)の新株が発行される見込み。国家電投の直接の持ち株比率は45.44%、国家電投の傘下にある中国電力国際発展(02380.HK)の持ち株比率は13.90%となる見込み。

 なお、上海電力の株式は2016年8月24日から売買を停止。今回の再編計画を上海証券取引所が審査するため、売買停止を継続するという。
 
【出所】上海証取サイト上の公告(2016/11/28)

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