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【11月21日の中国本土市場】

2016.11.21 16:56

 主要指数は深センB株が下落したものの、そのほかは上昇。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.79%高の3218.14ポイント、A株指数が0.79%高の3369.52ポイントと、反発した。B株指数は3日ぶりに反発し、0.36%高の353.28ポイント。深セン市場はA株指数が3日ぶりに反発し、0.36%高の2217.05ポイント。B株指数は6日続落し、0.21%安の1156.70ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約9%増加し、概算で5933億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は1億7600万元だった。

 上海総合指数は小幅安で寄り付いたが、すぐに上げに転じ、節目の3200ポイントを抜いた。前場の後半で本日の高値を付け、その後は上げ幅をやや縮小。後場の終盤で再び買いが入り、終値で3200ポイントを回復した。上海市場は全体の5割半の銘柄が上昇した。深セン市場の上昇銘柄は全体の5割あまりだった。

 上海A株市場は保険株の上昇が目立ち、中国人寿保険'A'(601628.SS)が7.79%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が5.72%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が2.62%高、平安保険'A'(601318.SS)が2.54%高だった。金利の上昇、株式市況の回復を背景に、収益性の改善が進むとの見方が買いを後押ししたもようだ。第12次5カ年計画(2011~2015年)の期間中にネット保険収入が大幅に成長したというニュースが流れ、これも追い風となった。時価総額の大きな銀行株や石油株も軒並み堅調となり、上海総合指数の上昇に寄与した。一方、主な石炭株や非鉄金属株などが軟調だった。

 上海B株市場の上昇銘柄は全体の8割近くに上った。こうしたなか錦江集団の傘下上場企業が売られ、上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が下落率1位の1.58%安、上海錦江国際トラベル(900929.SS)が同2位の0.42%安だったほか、上海錦江国際実業投資(900914.SS)が0.26%安だった。深センB株市場は全体の6割の銘柄が下落。約6カ月ぶりに売買を再開した*ST南山電力(200037.SZ)がストップ安。中国燃気(00384.HK)との資産再編の交渉が打ち切りになったことが嫌気された。(中国部・千原)

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