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【1月26日の香港市場】
2015.01.26 18:44
主要指数はハンセン指数が前営業日比0.23％高の2万4909.90ポイントと小幅に5営業日連続で上昇した。一方でH株指数は0.26％安の1万2228.16ポイントと、5日ぶりに下落。レッドチップ指数は反落し、0.79％安の4586.36ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約2割減少し、概算で837億6400万HKドル。「港股通」（上海市場から香港市場への注文）の売買代金は約6億5300万元の買い越しだった。
注目のギリシャ総選挙は緊縮財政に反対する野党勢力の勝利となった。市場はある程度織り込んでいたものの、欧州中央銀行（ECB）の量的緩和を手がかりに先週買われていただけに、週明けの香港市場は利食い売りが目立つ一日となった。主要指数は総じてマイナス圏での小動き。原油安、人民元安や、佳兆業集団（01638.HK）に端を発する中国不動産企業への警戒感などが重しとなった。ハンセン指数は大引けにかけてプラス圏を回復できたが、H株、レッドチップの両指数はそのままマイナス圏で大引け。レッドチップ指数は再び4600ポイントを割り込んだ。
中国海洋石油（00883.HK）が1.31％安、中国石油化工（00386.HK）が1.10％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.00％安と三大石油株が調整。国内石油製品価格の引き下げ観測が影響した。佳兆業集団の破産リスクや、深セン市当局による複数の住宅販売停止処分が嫌気されており、本土系不動産株が軟調。緑城中国（03900.HK）が2.10％安、万科企業（02202.HK）が1.86％安、華潤置地（01109.HK）が1.17％安など、主だったデベロッパーが値下がりした。鉄道インフラ関連株は利食い売りに押され、中国北車（06199.HK）が3.15％安、中国南車（01766.HK）が2.73％安、中国鉄建（01186.HK）が0.84％安。A株市場で証券株が売られた煽りを受け、中信証券（06030.HK）が2.14％安、海通証券（06837.HK）が0.56％安とさえない。親会社が本日深セン市場に上場した申銀万国香港（00218.HK）は好材料出尽くしとの見方から、18.01％安と急落した。
一方、マカオのカジノ株に押し目買いが入った。銀河娯楽（00027.HK）の経営幹部が、今下期からカジノ市場が回復するとの見通しを明らかにし、3.54％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率2位。サンズチャイナ（01928.HK）も2.22％高で同4位に入った。香港地場系の銘柄が総じて堅調で、大手商社の利豊（00494.HK）は4.71％高で上昇率1位となった。また、デベロッパー大手の恒隆地産（00101.HK）は大幅増益の本決算を手がかりに1.14％高。業績期待の買いは競合他社にも入り、恒隆地産（00012.HK）が2.00％高、信和置業（00083.HK）が1.70％高、新鴻基地産（00016.HK）が1.69％高だった。（中国部・畦田）
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