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【9月29日の香港市場】

2016.09.29 18:29

 主要指数は小幅に上昇した。ハンセン指数は前日比0.50%高の2万3739.47ポイント、レッドチップ指数は0.39%高の3948.64ポイントと3日連続で上昇。H株指数は反発し、0.76%高の9794.33ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約4%減少し、概算で590億6800万HKドル。なお、国慶節連休の関係で、「港股通」(上海経由の香港株投資)は本日から休場。再開は10月11日を予定している。

 石油輸出国機構(OPEC)加盟国による減産の大筋合意というポジティブサプライズが伝わると、前日のニューヨークWTI原油先物は急反発。これを好感し、ダウ平均も100ドル以上上昇した。外部環境の改善を追い風に、本日の香港市場では主要指数が高くスタート。H株指数は寄り付きで9800ポイントを回復した。その後も主要指数は概ねプラス圏で推移。「深港通」(深セン・香港ストック・コネクト)の導入に向けた準備が順調に進んでいると伝わり、全体の地合いを下支え。本日の東京市場が原油高を手がかりに大きく反発したことも支援材料になった。もっとも、国慶節連休を間近に控え、中国発の買い材料に事欠く状況。様子見ムードが続いたほか、休み前の換金売りもみられ、指数はいずれも上げ幅を縮めた。「港股通」の休みで本土マネーも入らず、H株指数は9800ポイントを守れずに大引け。
 
 OPECの減産合意を好感し、三大石油株が上昇。中国海洋石油(00883.HK)が5.07%高、中国石油化工(00386.HK)が4.02%高、中国石油天然気(00857.HK)が3.01%高で大引けし、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2、4位を占めた。原油高を好感し、ほかのエネルギー関連株も上昇。石炭最大手の神華能源(01088.HK)は3.81%高となり、同3位に入った。また、油田開発サービス大手の中海油田服務(02883.HK)が急騰し、11.32%高。ヤン州煤業(01171.HK)が9.55%高、内モンゴル伊泰石炭'H'(03948.HK)が8.53%高、中煤能源(01898.HK)が7.50%高と、石炭セクター全般が物色された。中国最大の石炭積出港を経営する秦皇島港(03369.HK)もこの流れに乗り、10.49%高と好調。

 このほか、鉄鋼セクターも動意付いた。A株上場の国有大手鉄鋼2社が先ごろ経営統合プランの詳細を発表したこともあり、同じ国有系の鉄鋼大手である首長集団の傘下企業に思惑買いが広がった。首長宝佳(00103.HK)が14.28%高、首長四方(00730.HK)が11.76%高、首長国際(00697.HK)が4.41%高。

 一方で本土系不動産株が軟調。足元の住宅価格の高騰をめぐり懸念を示すメディア報道や当局者の発言が増えており、さらなる引き締め強化が警戒された。華潤置地(01109.HK)が1.53%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。中国金茂(00817.HK)が2.74%安、融創中国(01918.HK)が2.41%安、広州富力地産(02777.HK)が1.27%安に沈んだ。香港系不動産株もさえず、信和置業(00083.HK)が1.42%安、新鴻基地産(00016.HK)が0.50%安。個別では二次電池メーカーの五龍電動車(00729.HK)が4.81%安。大株主で香港最大の財閥を率いる李嘉誠氏が保有株の一部を売却したと伝わり、これが大きな悪材料になった。(中国部・畦田)

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