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【9月30日の中国本土市場】

2016.09.30 17:19

 主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.20%高の3004.70ポイント、A株指数が0.20%高の3145.16ポイントと、小幅に続伸した。B株指数は4日続伸し、0.21%高の354.13ポイント。深セン市場はA株指数が続伸し、0.48%高の2087.32ポイント。B株指数はかろうじて4日続伸し、0.01%高の1186.22ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約8%減少し、概算で2987億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は国慶節連休にともない本日から中止。香港の重陽節連休明けの10月11日に取引を再開する。

 10月1日からの国慶節連休を前に特段の材料もないなか、ニューヨーク市場が大幅反落となったことを嫌気し、上海総合指数は小幅安で寄り付いた。ザラ場に入るとすぐに上げに転じ、さらに3000ポイントを突破。前場の後半で戻り売りに押されたが、一巡した後は小幅高で推移。5日ぶりに終値で3000ポイントを回復した。上海市場は全体の6割近くの銘柄が上昇。深セン市場の上昇銘柄は全体の6割あまりに上った。

 本日発表された9月の財新中国製造業PMIは、市場予想通りの50.1となり、前月に比べ0.1ポイント上昇した。だが、明日からの国慶節連休を控えていることから、株式市場に対する投資家の関心は薄れているもよう。両市場合計の概算売買代金は2014年11月20日以来の3000億元割れとなった(サーキットブレーカーが発動した2016年1月7日を除く)。3000ポイントをかろうじて回復して連休を迎えることから、政府筋による買い支えを指摘する声も聞かれる。なお、本土市場は10月10日に取引を再開する予定。

 連休を前に資金需要が高まっているが、中国人民銀行(中央銀行)は今週の公開市場操作を通じて約4201億元に上る市中資金を吸収。週間の資金吸収額としては、ここ3カ月近くで最高となった。銀行間市場の余剰資金が減少し、翌日物のSHIBOR(上海銀行間貸出金利)は前日に比べ13.9ベーシスポイント上昇し、年率2.327%となった。

 上海A株市場は主力の銀行株と石油株がまちまち。保険株は総じて堅調だった。個別の材料があった銘柄では、約5カ月ぶりに売買を再開した臥龍地産(600173.SS)がストップ高。オンラインゲーム会社の買収を含む再編計画が材料視された。一方、宝鋼包装(601968.SS)は6.39%安。親会社の経営統合にともなう重大計画を予告していたが、これが中止になったと発表し、失望売りに押された。

 上海B株市場は全体の6割半の銘柄が上昇した。深センB株市場は全体の6割あまりの銘柄が上昇したが、時価総額の大きな自動車株などが下げた影響で、深センB株指数の上昇率は大幅に縮小された。(中国部・千原)

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