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【9月30日の香港市場】

2016.09.30 17:52

 主要指数は大幅に反落した。ハンセン指数は前日比1.86%安の2万3297.15ポイント、レッドチップ指数は2.21%安の3861.20ポイントと、4日ぶりに下落。H株指数も反落し、2.16%安の9581.93ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約2割増加し、概算で704億1400万HKドルだった。なお、国慶節連休の関係で、「港股通」(上海経由の香港株投資)は本日も休場。再開は10月11日を予定している。

 米国の4-6月のGDP(確定値)が上方修正されたほか、アトランタ連銀総裁やカンザスシティー連銀の総裁が年内利上げを示唆する発言を行った。これにより利上げ観測が強まったほか、ドイツ銀行の経営不安の高まりも嫌気され、前日の米国株市場はダウ平均が200ドル近く下落。外部環境が悪化し、週末の香港市場は戻り売りが膨らむ展開となった。ハンセン指数は300ポイント以上も下げて寄り付くと、その後は一進一退で推移。大引けにかけて下げ幅をやや広げ、安値圏で引けた。H株指数は200ポイント以上も下げ、一気に約2週間ぶりに9600ポイントを割り込んで大引け。「港股通」の休みで本土マネーの流入がないなか、中国都市部の住宅価格の高騰が投資家に“バブル崩壊”リスクを意識させ、地合いが悪化した。

 ハンセン指数構成は2銘柄を除き、すべて下落。華潤置地(01109.HK)が4.00%安、中国海外発展(00688.HK)が1.86%安と、本土系不動産株がさえなかった。金地商置(00535.HK)が7.40%安、融信中国(03301.HK)が5.35%安、SOHO中国(00410.HK)が4.77%安など、幅広い銘柄が続落。また、需要が住宅市況と関連が深い建設・建機・建材・鉄鋼株などが売られた。鞍鋼(00347.HK)が4.10%安、中国冶金科工(01618.HK)が3.80%安、中国龍工(03339.HK)が3.41%安、華潤セメント(01313.HK)が1.27%安、安徽海螺水泥(00914.HK)が0.70%安。

 また、太陽光発電の卸電力価格や補助金が大幅に引き下げられる見通しとなり、太陽光発電を含む新エネ・再エネ関連の銘柄が大きく調整した。華能新能源(00958.HK)が10.00%安、龍源電力(00916.HK)が9.09%安、華電福新能源(00816.HK)が5.15%安、保利協キン能源(03800.HK)が4.62%安、コムテックソーラー(00712.HK)が3.70%安。

 一方でリスク回避による金相場上昇の思惑から、霊宝黄金(03330.HK)が3.95%高、招金砿業(01818.HK)が0.38%高と、金鉱株が逆行高。また、鉄鋼セクターが低迷するなか、国有鉄鋼大手である首長集団の傘下企業に昨日に続いて思惑買いが広がった。首長四方(00730.HK)が3.50%高、首長宝佳(00103.HK)が3.12%高、首長国際(00697.HK)が1.92%高。個別では香港系デベロッパーの渝太地産(00075.HK)が29.85%高と急騰。傘下に置く港通控股(00032.HK)の株式すべてを現物配当する計画を明らかにし、これが好感された。(中国部・畦田)

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