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【12月30日の中国本土市場】
2016.12.30 17:22
主要指数は上海B株を除き上昇した。上海総合指数は前日比0.24％高の3103.63ポイントと4日ぶりに上昇。一方でB株指数は341.80ポイントと、わずかに反落した。深セン市場は深セン成分指数が0.17％高の1万177.13ポイントと4日ぶりに上昇。B株指数は0.22％高の1127.69ポイントと5日続伸した。両市場の売買代金は前日比で約1割減少し、概算で3432億元。今年10月以降で最少の商いにとどまった。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は2億元の売り越し。一方の「深股通」（香港経由の深センA株投資）は3億元の買い越しだった。
今年最後の取引となった本日の本土市場は概ね堅調な地合い。全体では値上がり銘柄の方が値下がりよりやや多かった。上海総合指数は概ねプラス圏での小動きに終始。かろうじて3100ポイントを回復して引けた。月間の騰落率は4.50％安。年間でも12.30％と調整した1年だった。前日に上海総合指数が節目の3100ポイントを割り込んだことで下げ過ぎ感が広がり、本日は押し目買いが優勢となった。期末を迎えたドレッシング買いが散見されたほか、来年のA株市場の楽観的見通しが広がったことも寄与した。
年末年始の需要増加を織り込み、造酒セクターが堅調。杏花村汾酒（600809.SS）が3.86％高、瀘州老窖（000568.SZ）が2.16％高、茅台酒（600519.SS）が2.08％高など、大手の白酒メーカーが上昇した。今年のA株の発行市場は活況を呈したことから、法人部門収入の増加を織り込み証券セクターがしっかり。海通証券'A'（600837.SS）が2.80％高、東方証券'A'（600958.SS）が0.90％高、長江証券（000783.SZ）が0.88％高。医薬セクターが物色され、大手の一角を占める雲南白薬（000538.SZ）が急騰。親会社の混合所有制改革（民間資本の導入）の関連で公開買付が行われることになり、約5カ月半ぶりに取引を再開。値幅制限がないなかで44.77％高となった。
一方で大型国有企業株の一角が軟調。当局の規制強化により、保険会社による持ち株比率の上限が引き下げられたことが影響した。保険会社による保有株売却が警戒され、中国船舶（600150.SS）が3.63％安、中国交通建設'A'（601800.SS）が3.37％安、中国建築（601668.SS）が3.27％安。また、前日物色された再編過程にある銘柄に利益確定売りが膨らみ、中潤資源（000506.SZ）が4.77％安と反落した。
上海B株は値下がり銘柄の方が多く、オルドスリソーシズ（900936.SS）が1.00％安など大型株の一角がさえず、指数もわずかに下落した。一方、深センB株は比較的堅調で、白酒大手の安徽古井貢酒（200596.SZ）が上昇率1位の2.77％高となった。（中国部・畦田）
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