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【1月24日の中国本土市場】

2017.01.24 17:36

 主要指数は深セン成分を除き、小幅に3日続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.18%高の3142.55ポイント、B株指数が0.19%高の337.97ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.34%安の9941.54ポイントと、3日ぶりに下落。一方でB株指数は0.47%高の1112.38ポイントと、3日続伸した。両市場の売買代金は前日比で約8%減少し、概算で3061億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は7億3500万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)では7億700万元と、ほぼ同じだった。

 本土市場は約6割の銘柄が値下がり。先週末のトランプ新政権の発足を受け、米国の保護主義的な政策や米中両国の貿易摩擦などへの警戒感が強まっており、引き続き投資家心理を重くした。旧正月連休前の資金逼迫感も続き、利益確定の売りが目立った。また、IPO(新規公開)の増加による需給懸念も根強く、資金流出への警戒感から深セン市場では創業板(ChiNext)上場の銘柄が幅広く低迷。深セン成分指数は概ねマイナス圏での小動きになった。もっとも、金融・資源などの大型株が底堅く、上海総合指数は後場でプラス圏を維持。もみ合いながらも小幅に続伸して引けた。

 中国石油化工'A'(600028.SS)が3.23%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.81%高と、石油制度改革や国有企業改革への期待感から両大型石油株が上昇し、上海総合指数を支えた。業績改善の見通しから石炭大手が物色され、中煤能源'A'(601898.SS)が1.18%高、神華能源'A'(601088.SS)が0.99%高。中国人民銀行(中央銀行)による「臨時流動性ファシリティ」(TLF)を通じた資金供給が引き続き好感され、銀行セクターが堅調。招商銀行'A'(600036.SS)は増益確保の16年12月本決算(速報)を手がかりに、2.00%高と買われた。今年着工予定の重要水利プロジェクトの総投資額が9000億元を超えると伝わり、安徽海螺水泥'A'(600585.SS)が4.16%高、中国電建(601669.SS)が2.25%高など、建設・建材セクターが堅調だった。

 一方で深セン上場の幅広い銘柄が下落。特にIT関連がさえず、太極計算機(002368.SZ)が4.38%安、長城計算機(000066.SZ)が4.17%安、二六三網絡(002467.SZ)が3.15%安、同洲電子(002052.SZ)が2.83%安。上海上場の銘柄も多くが低迷し、機械メーカーの第一重型【売付のみ】(601106.SS)が9.86%安に沈んだ。同社株に「*ST」特別処理が適用される見通しとなり、これが嫌気された。

 上海B株もA株に連れ安したが、大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率1位の3.52%高と買われ、指数の上昇をけん引。一方の深センB株は値上がり銘柄の方が多く、不動産会社の皇庭国際(200056.SZ)は昨年の大幅増益見通しを手がかりに、1.20%高だった。(中国部・畦田)

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