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【3月30日の香港市場】

2017.03.30 18:16

 主要指数は小幅に下落した。ハンセン指数は0.37%安の2万4301.09ポイント、H株指数は0.78%安の1万355.71ポイントと、3日ぶりに調整。レッドチップ指数は続落し、0.05%安の3949.87ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約5%減少し、概算で731億2500万HKドル。なお、「港股通」(本土からの香港株投資)は清明節連休の関係で本日から取次を停止。再開は4月5日を予定している。

 トランプ政権の先行き不透明感や英国によるEU(欧州連合)離脱の正式通告を受け、前日の米国株市場はダウ平均が小幅に反落。不透明感が残る外部環境が重しになり、本日の香港株市場は総じて軟調な地合いになった。主要指数は概ねマイナス圏での小動きに終始。A株市場の調整に引きずられ、H株指数の下げ幅はやや大きかった。さらに清明節連休の関係で本日から「港股通」が休みとなり、本土マネーの流入が大きく減少したことも影響した。もっとも、企業業績の改善や国有企業改革を含む政策推進への期待感も続き、指数の下げ幅は限られた。

 企業の資金繰りや中国人民銀行(中央銀行)の金融引き締め気味の姿勢などが影響し、四半期末が近づく中国の短期金利が大きく上昇。さらに相次ぐ不動産引き締めの強化も加わり、本土系の金融・不動産株が低迷した。華潤置地(01109.HK)が1.62%安、中国海外発展(00688.HK)が1.55%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率2~3位。中国建設銀行(00939.HK)が発表した16年12月本決算は小幅増益にとどまり、1.24%安で大引け。ほかの銀行株も総じて弱く、哈爾濱銀行(06138.HK)が3.61%安、鄭州銀行(06196.HK)が1.94%安など、特に地方地場系の銀行がさえない。

 住宅市況との相関性が高い鉄鋼・建材セクターも総じて低迷。セメント大手の北京金隅(02009.HK)は二ケタ増益の決算を発表したものの、材料視されずに4.42%安に沈んだ。また、決算発表を間近に控えた大手航空3社がそろって下落。中国南方航空(01055.HK)が3.49%安、中国東方航空(00670.HK)が2.38%安、中国国際航空(00753.HK)が2.17%安となった。

 一方で乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる4.86%高。赤字転落の本決算を発表したものの、すでに織り込み済みであり、今後の業績改善期待から買われた。大手証券会社のポジティブレポートを支えにマカオのカジノセクターが堅調。銀河娯楽(00027.HK)が0.81%高、サンズチャイナ(01928.HK)が0.69%高だった。このほか、発電大手の大唐国際発電(00991.HK)が急騰して8.01%高。国有企業改革の一環で親会社が石炭最大手と経営統合するとの観測が浮上し、これが手がかりになった。(中国部・畦田)

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