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【5月29日の香港市場】

2017.05.29 18:29

 主要指数はいずれも上昇。ハンセン指数は7日続伸し、前営業日比0.24%高の2万5701.63ポイント。H株指数は3日続伸し、0.37%高の1万619.34ポイントだった。レッドチップ指数は0.54%高の4078.50ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約7%減少し、概算で608億400万HKドル。端午節連休にともない、「港股通」(本土からの香港株投資)は停止しており、5月31日の再開を予定している。

 中国本土が端午節の連休に入っているうえ、米国もメモリアルデーで本日は休場。香港も端午節の祝日を明日に控えており、本日の株式市場は商いが閑散だった。ダウ平均先物がしっかりしていたことを追い風に、香港の主要指数は朝方を除いて堅調に推移した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、華潤電力控股(00836.HK)が上昇率1位の5.72%高。送電網を経営する国家電網公司が、新たな企業負担の軽減策を打ち出す方針を明らかにし、これを好感した。この方針には発電会社と利用者の直接取引の規模を拡大することも含まれているという。また、石炭価格が4月に天井を打ったと指摘するアナリストによって、投資判断が引き上げられたことも材料視された。

 上昇率2位は香港鉄路(00066.HK)の3.12%高。ここ数日の株価の調整を買い場と見なすアナリストが目標株価を引き上げ、これを好感したもようだ。本土市場の不動産会社による香港進出が増えていることから、香港鉄路の不動産部門利益や賃貸収入の増加が見込めると、アナリストは指摘している。

 本土系の不動産株が買われ、華潤置地(01109.HK)が上昇率3位の2.00%高。このところ本土系の不動産株が買われているなか、出遅れ感があるとアナリストが指摘し、これが手がかりとなったもようだ。地方都市を中心に不動産価格の上昇が続くと、このアナリストは予想。同業の中国海外発展(00688.HK)も買われ、上昇率6位の1.50%高だった。

 信和置業(00083.HK)は1.20%高。香港の錦上路駅の住宅開発プロジェクトを落札し、これがアナリストに評価された。この地区は住宅が少なく、競争も少ないことから、今回のプロジェクト落札は利益拡大の機会と指摘している。

 一方、このところ堅調だったテンセント(00700.HK)が利益確定売りに押され、下落率1位の1.15%安。本土系の石油株が続落し、中国海洋石油(00883.HK)が0.66%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.56%安。先週末の下落率1位だった聯想集団(00992.HK)も続落し、本日は0.61%安。また、先週末の下落率2位だった国泰航空(00293.HK)も引き続き売られ、本日は0.17%安だった。

 そのほかの銘柄では、聯華超市(00980.HK)が朝方から急騰したため、前場の途中で売買を停止。同社の既存株をアリババ・グループが取得し、持ち株比率18%の2位株主になる見通しを明らかにし、後場から取引を再開。24.44%高で大引けとなった。

 本土系の不動産株が幅広く買われ、中国恒大(03333.HK)が22.77%高、招商局置地(00978.HK)が10.66%高、粤海置地(00124.HK)が10.46%高、融創中国(01918.HK)が10.44%高、碧桂園控股(02007.HK)が9.42%高、越秀地産(00123.HK)が9.37%高だった。(中国部・千原)

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